2011/12/24

アニメ アイドルマスター総括

アイマス全25話終了ということで、総括です。

正直最初の1クール前半のアイドルとして売れてない時期のゆるめのエピソードで最後までいくのかなあ、まあ無難だけどそれはそれで、いいかなあ、と思っていました。
ところが竜宮小町結成から一転、13話の気合の入ったライブ回で転機を迎え、人気アイドルとなり以降、15話のバラエティ回、律子回など好エピソード連発で、さらに千早、春香をメインに、物語的にもドラマ的にも、尻上がりに調子をあげて、予想以上に骨のある作品に仕上がったのは、ちょっと予想外でした。
ファン心理的に無茶せず無難に終わってくれればいいよー、という暖かく見守る位の気持ちで見ていたので、アニメアイドルマスターが期待以上の作品になって嬉しい限りです。

実際のところアイマスのアニメ化は、既存のファンの期待、原作ゲームの商業展開、新規の取り込みなどなど、いろんな使命を背負っていて、かなり舵取りの難しい面があったのではないかと思います。
作品としてもプレイヤーキャラであるプロデューサーの扱いひとつとっても、一歩間違えれば、既存のファンから総スカンを喰らうくらいの危うさがあったと思うのだけれどそれも、上手にクリアできていた。

元々ファンであった自分の中にあるアイマスのイメージと、今回アニメ化されたアイマス、アニマスの作り出したアイマスの像は、ほぼ同じといってもいいくらい一致していて、自分の好きなアイマスの世界がしっかりと描けていた。
原作に対する思い入れが強いと往々にして、このイメージのズレに不満が噴出してくるのだけれど、そういったことは、ほとんど感じることはなかった。
それもこれも、今回のアニメ化が錦織監督を筆頭としたスタッフのアイマスに対する愛の成せる技だったのではないかと思う。
気合の入ったライブシーンから隅々に仕込まれた小ネタまで、今回のアニメ化が如何にスタッフに愛されたアニメ化だったのかということが見て取れ、それこそが、今回の成功の大きな要因だったのではないかと思います。
というわけで、スッタッフのみなさんありがとうございました!


で、今回のアニマスで自分の中で、非常に大きなものを得たなと思うことがあります。
それは、アニマス見る前と見た後で、「天海春香」というキャラに対する解釈がより深まり、以前よりも、もっと春香さんのことが好きになったということです。

シリーズ前半での春香は、その無個性さ、ニュートラルなキャラ性と楽天的な性格から、誰とでも絡ませ易く、ストーリーの進行役としての適性があり、そういった役割を担いつつ、各話エピソードで主役は別、という立場にいたのが、中盤の美希メインの話から、後半の千早メインのストーリーの流れのなかで、次第に春香の765プロでの役割、立ち居位置がクローズアップされ、引いてはアイマスという作品の核となるテーマを担う形で最終話につながるという、まさかの春香さんが主役、メインヒロインだったとは、というシリーズ構成には、脱帽した。

春香がメインヒロインであること、アイマスのキャラの中心であることは、ゲームにおける一種の暗黙の了解的なもので、特に深い意味があるとは、あまり思っていなかったのだけれど、なぜ春香がメインヒロインなのか、なぜ春香が765プロの中心であり、象徴であるのか、その意味をアニマスを通して教えられた、そんな気がします。

あと個人的に、春香と千早のカップリングが好きなので、シリーズ通して、春香と千早の関係が、さりげなく描写されているのを見て、スタッフわかってるなあと、ニヤニヤしていたのだけれど、この「はるちは」が、単なるファンサービスかとおもいきや、しっかり千早回におけるドラマの鍵を握っていて生かされていたのも大きかった。
故に、千早回における春香のがんばり、「ほっとかないよ!」の春香のセリフには、ジーンと来るものがあった。
もうこのシーンだけで春香さんに対する好感度がレッドゾーンを超えて、もう春香さんが好きすぎてたまらなくなった。


そんなわけで、2クールたっぷりアイマスの世界を堪能できて満足はしているのですが、そうはいってもまだまだ物足りない。
今回のシリーズで結局ドラマの中心としてメインを張っていたのは、美希、千早、春香の三人で他のキャラは、少し割を食っていたような気がする。
もっとやよいおりも見たかったし、響は不憫だし、やり残したことも多いと思うし、アイマスでできることはまだまだあるはず。

というわけで、二期とか劇場版とかどうしても期待してしまいます。
まあ、ゲームの方の展開と合わせてってことになるだろうけど、まだまだアイマスというコンテンツには、長続きしてほしいなあというのが、ファンとしての私の希望なので、今回のアニメ化が、大成功といっていいほどの結果が出せて、本当によかったと思っています。



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2011/12/06

行って来ました!水樹奈々東京ドーム2days



12/3、12/4行って来ました!!
水樹奈々LIVECASTLE!東京ドーム2days!!!

ほんとうに最高に幸せな2日間でした
奈々さんありがとう!!

そんなわけでざっくりと今回のライブの感想です。
東京ドームということで、でかい、広い。
実のとこ人生初の東京ドーム入場でした。
でも幸いチケット運がよく両日ともアリーナで比較的間近でステージが見れる距離だったのはラッキーでした。

初日の一曲目はBRAVE PHOENIX
最初前奏が始まった時は、あまりに予想外で、ブレフェニと認識するのが遅れて、戸惑いながらも、その事実を認識してからはもうボロ泣きしてしまいました。
初めていったFORMULA仙台で聞いて物凄い感動した曲でもあり、しばらくライブで歌っていなかったので、今回の東京ドームで絶対歌ってくれる、歌って欲しい!と思っていた曲だったので、それが初っ端に来たのは、ほんとうに驚いたし嬉しかった。
美空ひばりの不死鳥コンサートリスペクトの奈々さんが、不死鳥、フェニックスにかけてこの曲をこの日この時のために温存されてたんじゃないかと勝手に想像
BRAVE PHOENIXはもちろんなのはA’sの挿入歌で最初好きになったきっかけはそこなんだけど、色んな物が重なって、どんどん特別な曲になって行く感じ。
次はいつ聞けるかなあ。

2曲目のROMANCERS' NEOは新曲でゲーム、なのはA'sGODの主題歌キター!
と思っていたら、スクリーン映像になんか青い髪のフェイト似のキャラが写ったと思ったらレヴィたんだった!!ゲームのデモ映像が演出に使われるとか、なのは厨の俺得すぎて大笑い。
リリパ以外で、奈々ライブでなのは関連の映像使われたことってなかったので、これも驚いた。

というか、もう今回のライブはサプライズ演出の連続で驚きっぱなしだった
過去に乗り物シリーズでユニコーン、戦闘機、機関車、と色々大物にのって登場してきたので、また何かあるだろう、お城がテーマだし、馬車とかかなあとか予想していたら、まさかの気球!
東京ドームの中に気球を浮かべてそれに乗って定番曲のPOWER GATE!
しかもこの大仕掛が、6曲目の序盤でこの後どうするんだと思っていたら、後半のクライマックスでは、ドームの天井をプラネタリウムに見立てて映像を投影、神話な物語と幻想的な雰囲気で盛り上げて、今度は翼を生やしたライオンに乗って奈々さん登場!
通常のライブなら気球もライオンもそれだけで最大の見せ場として使える演出をふたつも投入してしまう豪華さには、唖然とししまう。

あと今回驚いたというか心底すげえと思ったのが、ヴァイオリン奏者としてチェリボに初参加したムッシュこと室屋さんのWILDEYESの時の超絶プレイ。
室屋氏はLIVEGRACEでコンサートマスターを担当していたそうで、おそらくその腕は超一流なのだろうけど、素人にもわかるくらい、ソロパートの演奏は凄くて一発で心掴まされた。
おそらく自分と同じように、初日の超絶プレイで観客の心をつかんだのか、ライブ二日目には、登場するや、ムッシュコールが起きたのには、笑った。
でもほんとそれぐらいすごかった。今後も機会があればライブに参加して欲しいなあ。

そして今回のライブで驚いたもうひとつのことがそのセトリ
一日目と二日目で、半分以上の曲が入れ替わったり順番が代わったりで、まるで違うライブになっている!
過去の2daysライブでもセトリの入替はあったけれど数曲程度で、ここまで大幅に変わるのは初めて。
初っ端5曲が一日目とぜんぜん違う曲で、つい「どうやら別の世界線のライブに来てしまったようだ」とか心のなかでつぶやいてしまった。
今回のセトリは、シングル曲メインで、バラード系が殆ど無く、終始アップテンポの飛びまくりの曲の連続という激しいもので、正直休めるところがないという。
二日間に分けてこの曲数、ハードなセトリをこなす奈々さんはホントに化け物か。

そして二日目のアンコール前のラス曲、自分が東京ドームで本当にどうしても聞きたかったもう一つの曲、innocent starterが来たときにはほんんととおおおに嬉しくて、大絶叫してしまった。
初日のセトリから、もしかしたら今回もないのかとちょっと弱気になっていたので、なおさら嬉しかった。
innocent starterはなのは無印のOP曲で歌詞も作品の内容に沿っているのだけれど、この曲に込められた「出会いと始まり」の歌としてその意味は、もっと大きくひろがっているのだと思う。、
そして何よ自分にとってinnocent starterは水樹奈々という存在に対して「出会いと始まり」をくれた曲でもあるので、特別すぎる。
その曲を最高の舞台で、最高の瞬間に聞けて、本当に幸せでした。

なのでイノスタの後のアンコールは、もう死ぬ気でやってました。
「名前を呼んで」のあとで、手を抜けるわけがない、なのは厨的に考えて!!

なーな!なーな!なーな!なーな!

その後奈々さん再登場でもがちょ始まったときは、もうなんか分けわかんないテンションになってました。

そんなこんなでまだ書き切れないこともあるのですが、とりあえずこの辺で。



http://news.mynavi.jp/news/2011/12/05/026/
セトリ参考

http://orihalcon.jp/news-and-topics/tokyodome-projection.html
プラネタリウム演出は東京ドーム史上初だったらしいです
プロジェクタ国内から14台かき集めたとか、どんだけ。

2011/11/26

銀翼のファム 感想(7話まで)

そもそも自分は前シリーズのLAST EXILEをさほど評価していなかったし、むしろ完全に話の中身を忘れてしまっているくらいです。

なので続編に当たる「銀翼のファム」にもあまり期待はしていませんでした。
なのですが、今期のアニメで一推といってもいいくらい、面白くなってきたんじゃないか、実は大穴なんじゃないのか、というくらい現在評価が上がってきています。

ファムの感想に行く前に、前シリーズのLAST EXILEの私の評価、その時の一文が過去ログに残っているので引用

http://www12.plala.or.jp/sikoukairo/zakki0310.htm#1003
>世界観、設定、デザイン、映像技術という見た目のセンスだけなら100点満点の期待作でした。
>でも結局それだけで終っちゃいました。

かなり辛辣に書いていますが要は、脚本、キャラクターのドラマと言った部分が薄く、そこがすこぶる不満だった為の低評価だったわけです。

ところが今回、銀翼のファムでは、その前シリーズに感じていた不満、欠点が見事にクリアされて、良くなっている。

物語の面では、一話から大国同士の戦争で一つの国が滅ぼされるという派手な展開の中、主人公であるところのファムがその亡国の姫ミリアを助け、その姫の祖国復興を手助けをする、という明快なストーリーが主軸になり、ややこしい世界観や前作との設定の繋がりを取り敢えず横においておいても、十分に理解し楽しめる物語展開になっている。

そしてそういった戦争という大状況の中でドラマの中心はメインとなるキャラである、ファム、ジゼル、ミリアに絞られていてその行動や葛藤に焦点が当てられている。
解りやすいストーリーラインの上にきっちりとキャラの動機と行動とドラマが描かれているのでとても見やすい。

もともとLAST EXILEの世界観、デザインは非常に好みだったので、前作の欠点が解消された銀翼のファムは、見事に自分が見たかった異世界冒険ものとして復活を果たしたわけです。


んで、銀翼のファム7話まで自分の中での興味の中心が、ファム、ジゼル、ミリアの三角関係が今後どうなっていくか、というところだったりします。

無鉄砲で奔放なファムとそのパートナーでナビ役のジゼル
ミリアが現れたことで、ファムはミリアのために一生懸命に行動をおこし、ジゼルはファムのナビ役としてその行動に対し異を唱える事無く協力している。
けれどジゼルの本心はどうなのか?
ファムに危険を犯して欲しくない、ファムはいつか自分が辿りつけない所までいってしまうのではないか、という不安と葛藤を内面に抱えつつジゼルはそれを表に出さず抱え込んでいるように見える。
今のファムはミリアの事を気にかけ一生懸命になるあまり、ジゼルのことをあまり見ていない。
そして奔放なファムにミリアが惹かれているのを横で見ているジゼル。
ジゼルにとってミリアは、ファムを自分から引き離す存在かもしれない、とジゼルは心の奥底で感じているのではないか・・・

という百合的な三角関係を、勝手ながら解釈して見ているわけですが、ファム、ミリアに対して感情を押さえ込んでいるジゼルの思いや行動が今後どういった行方を見せるのかとても気になり、楽しみなところです。



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2011/10/01

最後まで見たアニメ感想まとめて

・快盗天使ツインエンジェル

普通に見たらパチスロ原作で変身美少女モノのパロディ企画のダメなアニメ見しか見えないこの作品。
しかし、これがなぜか、毎週安定して楽しんで見れた。
というのも、この作品、実は、90年代のキッズ向けのB級変身美少女アニメのいい意味で、ダメな部分を含めてほぼ完璧にエミュレートしていた作品なんではないかと思う。
深夜の高年齢層ターゲット作品にも関わらず過渡なエロやパロディに走らず、誰向けなんだと思わせる内容だけど、その実90年代のそのテイストを懐かしんで見れるおっさん向けとして、これ以上ないくらい、的確な作りだったのではなかろうか。
あと、メインキャストが田村ゆかり、能登麻美子、釘宮理恵、堀江由衣と声優陣も熟年でおっさん向けだったと言わざるをえないところもツボでした。


・花咲くいろは

青春モノであり職業モノである、という点はアニメでは珍しい題材でそういったところは好感度も高かったし 決して作品的に悪くはなかった。面白くなかったわけでもないのだけれど、イマイチ乗りきれなかった。
何故乗りきれなかったのか、自分の中で緒花というキャラが最後まで掴みきれなかったからかもししれない。


・ゆるゆり

また女の子だけの日常ものかー、もうそういうのは食傷なんだけどー
と最初思っていたのだけど、なんだかんだできっちり見てしまった。
百合モノ、日常モノとしてよりも、影の薄いアカリンをネタとしていじりまくるなど、むしろギャグ、コメディの要素のほうを楽しんで見ていたのではないかと思う。


・ロウきゅーぶ!

まったく小学生は最高だぜ!
の一言につきると思います。
あと意外とスポコンしてたなーと思う最初の数話と、ああやっぱりバスケは言い訳で小学生の女の子とイチャコラしたいだけなんかいという潔さ。
嫌いじゃないよ。


・TIGER&BUNNY

オリジナル作品で大成功して人気も出ていることは、いいことだと思う。それだけの力のある作品だったことは認める。
けど、あえてここでは個人的な不満を書かせてもらう。
前半、ジェイクが出てくるまではすごく面白かった。
でもそれ以降は、あまり評価できない。
連続ストーリーをやるより、一話完結の気の利いた話をもっと見たかった。
各ヒーローの当番回をもっと見たかった
ジェイク編後、バニーちゃんデレすぎ、ツンをなくしちゃダメだろ。
表面的には反目していても、お互いを信頼しているっていうのがいいんじゃないですかー、わかってない。
前半すごく面白かったし「こういうの待ってた!」と思ったのに
なんかいつの間にか、違うものになっていたというガッカリ感が残った。


・BLOOD-C

世間の評判はともかく、つまらなかった、面白かったでいうなら、意外と面白かった。
ただし、まじめに見ようと思ったら負け。
前半は、かなりたるかったけれど、スプラッタ映画をわははと笑いながら見れる感覚があれば、後半の血みどろ、ネタバラシ、大虐殺は、笑いどころとしては最高。
劇場版が、規制なしでTVシリーズ以上の大虐殺ならそれはそれでちょっと見たいかも

2011/09/14

神戸守監督新作

いまさらかもですが、神戸守監督の新作きましたよ
2011年秋新番
君と僕
http://www.kimiboku.tv/

Gファンタジーで連載中のコミック原作のアニメ化
制作はJ.C.STAFF
シリーズ構成吉田玲子、キャラデ音地正行

前作のソ・ラ・ノ・ヲ・トとは制作会社もメインスタッフもガラリと変わった構成
A1でフラクタルの絵コンテ演出に参加してたりしてたので、流れ的には、A1で今後仕事していくのかとおもいきや、また新天地で、今度はJCですか
うーん、あいかわらずひとつのところにとどまることのない流浪人っすなあ
原作についてまったく知らないのでコメントのしようが特にないのですが
神戸監督のキャリアで見るとスクエニ系の原作ものでテレ東深夜枠、というのは
珍しくメジャーというか、普通な感じの作品といえるのかも

いつもなら、対策室を立てるところなのですが
原作が自分の対象から少し離れているのと、モチベーションがいまひとつかけているので
とりあえず今回はすこし静観させてもらおうかなあと思います。

2011/08/09

シュタインズ・ゲート絶讃ハマリ中なのだぜ その2

(※本記事に重大なネタバレは含みません)


TV1クールすぎた時点で原作ゲームを始めて、放映話に速攻追いついたのは正解でした。
その決断の背中を押してくれた人たちには心底感謝しています。
アニメで話を知ってしまうより、ゲームでプレイヤーとして、ストーリーの分岐点で、どちらを選択するか、という決断は、やはりADVゲームならではの醍醐味であるし、その決断こそが物語とキャラに対する思い入れを強化する強力な要因になるからにほかならないからです。

そしてシュタインズ・ゲートというゲームはその点でシナリオも、ゲームとしても良く出来ている。
特に鈴羽、まゆしぃ、助手の分岐ポイントでの決断は断腸の思いでせねばならず、主人公岡部と気持ちがシンクロしすぎてヤバかった。
その結果どんどんキャラが好きになってしまい、個人的に助手こと牧瀬紅莉栖の魅力に完全に虜になってしまった。
鈴羽もそのキャラの持つ背景込みでいろいろ想像の余地が多く魅力的だし、まゆしぃと岡部の関係性の深さにぐっと来る
SF的な魅力に加えて、キャラ的な魅力、ドラマ的な魅力も深く、タイムトラベルものでの最大の魅力である、時間、平行世界(シュタゲでは世界線)を扱った切なさ、ロマンチックさがぎゅっと物語に詰め込まれている。

シュタゲという作品はSF面でシナリオは相当練られている。
自分が知るかぎりの時間ネタ並行世界ネタを扱った作品からの引用、魅力を全部入りで見せてくれる。
なので、その方面での評価も確実に高い作品ではないかと思う一方で、登場人物がネットスラングを駆使し、オタ文化に属するキャラばかりなので、その方面に疎い、あるいは馴染みのない人間にはハードルの高い作品になっているかもしれない。
しかし、残念ながらというか、幸いにというか自分はそのオタ側の人間であるが故にそれは加速剤の役目しか果たさなかった。
であるが故に、この作品の最大のポイントは、時間SF的な文脈の上に成り立っていると同時に、それが萌えとギャルゲーのオタク作品文脈の上に昇華されているということだろう。

シュタインズ・ゲートのような、ギャルゲー文脈上にありつつ、恋愛要素低めのシナリオ重視タイプのADVゲームは、ある一定のジャンルとして存在し評価の高い作品も多いことは知りつつも(Ever17とかその辺?)、ほとんど未経験だったので、相当に疎かった。
アニメ化というきっかけで興味を抱かなければ、自分自身出会うことのなかった作品かもしれない。
だからこそ逆に出会ってしまったが故に、そのジャンルの作品として新鮮に楽しめたとも言えると思う。

すなわちこれがシュタインズ・ゲートの選択というこか、エル・プサイ・コングルゥ(←使ってみたくなる厨二病発症中)


たぶん続く


Steins;Gate(通常版)
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シュタインズゲート絶讃ハマり中なのだぜ その1

シュタインズ・ゲートに本格的にハマりました。
アニメを13話まで見た時点で、我慢できなくなり、周囲の勧めもあって、原作ゲーム購入を決断し丁度鈴羽ルートの分岐点までをプレイしたところで、放映話に追いつき、その後一気に全ルートのエンディングをクリアし、現在ネタバレの恐怖を回避して余裕をもって、現在の放映を心待ちにしているという現状です。
さらに比翼恋理のだーりんも買い、これもクリア。CDドラマを聞き、次はコミック版か小説に手をだそうかといったところです。

そんなシュタインズ・ゲートの魅力、なぜこんなにハマってしまったかをまとめておきたいと思います。
(※以下本記事に重大なネタバレは含みません。初期段階でのシュタゲの魅力、自分がハマった要因について書いています)

予備知識の全くない当初のシュタゲのイメージは、春の新作時期でやたら既存ファンや製作サイドが、大作、傑作かのようにハードルをあげてきてるなあという印象しかもってませんでした。
で、そのハードル上げしてきた作品がどんなもんなのか、という多少の野次馬的興味の視線でしか見ていなかった、というのが正直なところです。
ゲーム方面に疎いので、そっち方面でのシュタゲの評価も、あらすじすら知らなかった。
ただネタバレ回避したほうがいいという話だけは信じて、ニコニコ動画視聴だったので、コメントオフで見ていました。(結果この情報には感謝してもしきれないくらい正解でした。)

最初の5,6話までは伏線張りとキャラ描写に費やされ、いつ話が動くのかとやきもきしながら見てはいたものの、タイムトラベル、タイムリープを扱ったSFなのね、ということがわかった時点で、そこそこ興味は惹かれていた。
タイムトラベル、タイムパラドックスを扱った作品は子供の頃から慣れ親しんだネタであるし、漫画アニメにとどまらず、映画、小説でも好きな作品がたくさんあるので、そういった作品の記憶もあって、シュタインズ・ゲートがどういう仕掛けで、楽しませてくれるか期待値もあがった。

そして、過去へ遅れるメール、Dメールで少しづつ世界が歪み、9話でフェイリスのDメールの及ぼした結果に戦慄、ここが本格的にこの作品が「面白い」と思った瞬間だったのではないかと思う。

過去にタイムトラベル、タイムリープで、違う世界にみたいな作品は数多く見てきたけれど、Dメールという発想自体が新鮮で、そこが今という時代を映すアイテムとして、面白かった。
また、そのDメールが、非常に身近な携帯電話と電子レンジを組み合わせた発明品で、偶然によって生まれたものであるという、現実からの地続き感、そこから物語が膨らんでいくスケール感、疾走感は、SF的な面白さを引き立たている。

タイムリープ、タイムトラベルもの、としてこれは面白いんじゃね?
それでいてこの手のジャンルでこんなにわくわくするのは久しぶりじゃね?
というのが、まずシュタゲにハマる最初の一歩ではなかったかと思います。

以下続く



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2011/07/25

水樹奈々東京ドームライブ2DAYS決定!!!

さいたまス-パーアリーナでの水樹奈々ライブより帰還

ライブ自体も最高でしたが、そこで12/3,4に東京ドームでのライブ開催が発表!
そのビッグニュースに今現在興奮が止まりません

ということで、今の思いの丈を信者全開で書かずにはおられない!
最近ちょっと我ながらキモいので自重してたけど
こればっかりは仕方ない。
ということで興味ない人はスルー推奨ということでよろしく

アンコールで二曲歌った後、MCで奈々さんから「次のライブが決まりました!」というお知らせが、あり、その声が緊張で震えていて、直感的に「あ、これはもしかして東京ドーム来るのか?」
と思い、そして日付が12/3,4と発表され、「え?2DAYS?じゃドームじゃないのか、でもあのただならぬ雰囲気はどういうこと?」と思っているうちに、
奈々さんの口からから「場所は東京ドーム!!」
と告げられるや、驚きと喜びのあまり
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
と涙流しながら絶叫していました

以前初の西武ドームライブの発表をライブ会場のMCで聞いた時も同様に興奮したけれど
その時は、まさか声優がドームでライブなんて想像の外側で
まさに青天の霹靂による驚きと興奮でしたが
今回の東京ドーム発表は、
「ついに来るべきものが、来た!」
という感動と興奮に他ならなかったと思います
しかも年内にいきなり2DAYは予想を超えていた。

奈々さん自身が西武ドーム実現の遥か以前から、東京ドームライブは紅白と同じく「夢」として語っていたけれど、それは、それこそ夢物語の様な話でしかなかった
それが西武ドーム以降、紅白という夢物語を実現させてしまい、
東京ドームの実現が冗談ではなく、現実として手が届くのかもしれない、
と思いつつファンとして応援してきた
そして、その夢が本当の本当に実現してしまった、その喜びと感動!

その発表の後に新曲のPOPMASTERを歌うのだけれど
その歌詞のフレーズにある
「不可能なほど燃えるでしょAre you OK?どこにもない未来つくりだすよ、今すぐ、一緒に」
という部分が、東京ドームへ向けたこれまでの、そしてこれからの道のりとぴたりとシンクロしていて、CDや他の会場で聞いたポプマスよりも、心に染みて聞こえ、歌詞に込められた思いに感動してしまった。

奈々さんのファンになって以来、今まで自分が知らなかった自分を知り、出会いがあり、見たことのない地平を見せてもらって、それだけで本当にありがとうという気持ちでいっぱいだけれど、
まだこれからも「どこにもない未来」を見せてくれる、ファンとして一緒につくり上げる事ができるかもしれないと思うと、本当にファンになってよかったと思えてしまう。
今回もまた、その伝説の瞬間に立会い、奈々さんとファンのみんなと共有できて本当に良かった。

次の東京ドームライブ、またその伝説の瞬間をこの眼と耳と肌に感じるために、是が非でも参戦したいと思います!


関連記事

水樹奈々、声優初の東京ドーム進出! 12月にいきなり2days公演 ニュース-ORICON STYLE-
http://www.oricon.co.jp/news/music/2000105/full/

2011/07/15

アニメ アイドルマスター 第2話感想

なんというか、これでいい。
アニメ版のスタッフは最良の選択をしているのではないかと自分には思われます。

1話でちょっと不安に思えたプロデユーサーの立ち位置も
いわゆる主人公キャラ、物語の主観を支配する立ち位置にいるわけではなく、
あくまでメイン、主観はアイドルたち女の子(二話ではメインの伊織)に置いて
話を構成している。
2話で伊織たちに、上から押し付ける形でなく、彼女たちに諭すように、答えに導いてあげる役割をプロデューサーが果たしている。
一歩引いた所から、アイドルたちに助言をしたり、見守る、ちょっと保護者的なポジションに立つのは、伊織たちロリトリオが相手になるからだけれど、実のところ、これがあずささんだったり千早だったりするとプロデユーサーとの関係も微妙に違ってくる。
この各アイドルキャラとプロデューサーとの微妙な関係の違いをプロデユーサー=主人公主観で、ハーレムギャルゲー的視点で見せられたら、かなり居心地が悪かったかもしれない。

アイドル主観、あるいはそれよりも引いた第三者的客観視点でアイドルたちとPの関係を描いているのは、正解だと思います、少なくとも自分的には。



あと、ゲーム未プレイの人がどう思うか気になるところではある。
イメージ的にアイドルものだから派手にステージで歌ったり踊ったりするのが、アイマスと思われているとしたら、今のアニメの、アイドルの日常、舞台裏を描いているだけの1,2話は、地味に思われてしまうかもしれない。

しかし、ゲームとくにXBOXの無印版は、2話みたいな日常的なコミュイベントとミニゲームのレッスンを重ねて、アイドルを育成、Pとの関係を高めて、オーディションで勝つとステージシーンがご褒美的に見ることが出来るというもので、シナリオ的に特別劇的な物語やイベントが用意されているわけではない。
ゲームの目的自体が、1年以内にトップアイドルになることで、出来なければ引退というもの。
そもそもシナリオ重視のゲームではないし、物語らしい物語があるわけでもない。
この駆け出しのアイドルたちと新米プロデユーサーが冴えない事務所で、トップアイドルを目指しながらうだうだと日常している感が、自分の中のアイマス世界のデフォルトのイメージそのものといっていい。
その上で、彼女たちが最終的には煌くステージで輝ける存在になるのを見守り、導き一緒に駆け上がっていくのがアイマスの醍醐味といってもいいかもしれない。

アニメ版ははそういう意味では、アイマスの一面をうまく切り取っていると言えるのではないかと思う。
返す返すアニメ版スタッフはアイマスという作品をよくよく考えて理解して作っているなあと感服する。

もちろんアニメ版が、新規層取り込みを主目的としゲームを離れたインパクト、派手さ重視の物語で行くなら、借金で事務所の危機とか、引退をかけたライバルとの死闘とかでもりあげる、そういう選択もあったかもしれないけれど、それはやっぱり、自分の好きなアイマスとはちょっと違う。

そう、だからこれでいい、これでいいのだ。

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2011/07/09

アニメ アイドルマスター 1話感想

ゲームはXBOXの1と2、PSP版プレイ済み、ラジオ、CD、ライブ参加等、ガチ信者とまではいかないまでも、そこそこのアイマスファンであろうと自認しています。
一応それを踏まえてての感想となりますが、あくまで1ファンの立場ということでよろしく。

ということで、1話の感想
高クオリティで、自分が見たかったアイマスのアニメはこれだ!
という感じで、基本的に満足です

密着取材風で、13人いるアイドルたちを紹介していく形式は、アイマスをあまり良く知らないご新規向けの構成としては、いいアイデアだったと思うし、765プロの日常、アイドル同士のコミュをアニメで見たいと思っていたので、その点でも俺得な1話でした。

ただ、ラストで男プロデユーサー、ゲームで言うところのプレイヤーキャラが顔出しで登場したのは
本当にサプライズだった。
なんの根拠もなく、時系列的にアニメはゲームの2の前日譚でプロデューサーが来る前の話になると思い込んでいたので、真面目に想定外でした。

個人的には、765プロのアイドルたちの日常だけでもよかったのだけど、プロデューサーとの関係もアイマスにおける大切なピースの一つだし、プロデューサーがいることで話に広がりも出来るだろうから、これはこれでありっちゃ、ありなのだけど、これが吉と出るか凶と出るかは、二話以降を見てみないと、なんとも言えないかなと。

正直、割と本気でな好きなギャルゲーがアニメ化されて原作ファン的な立場で見るのが始めてな経験なので、今後その点に関する気持ちがどうなるのか、わからんです。


本筋とは離れますが、アニメ放送と同時にやっていたニコニコ生放送も一緒に見ていたのですが、これが楽しかった
http://live.nicovideo.jp/watch/lv55436313?ref=top
いっちゃあなんですが、アイマスの声優陣は、必ずしもアニメ作品ではさほどメジャーな人ばかりではないので、その声優陣が今回のTVアニメ化を本当に喜んでいて、その姿を見ているだけでも、アニメ化して良かったなあと思ってしまう
自分がアイマスが好きな理由の半分が中の人と歌にあるので、 その声優陣と1話放映の感動と興奮を、ニコ生を通して共有して、お祭り的に盛り上げることができたのは、至福のじかんたったなあと。




>>参考

夏の新アニメ『アイドルマスター』第1話はAV演出のキャラ紹介回だったな、2話からが本番か|やらおん!
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-2717.html#more
夏アニメ『アイドルマスター』1話感想 キャラ紹介回だったけど作画良かった!アニメのPはこういう見せ方か:萌えオタニュース速報
http://otanews.livedoor.biz/archives/51802922.html


キャラ紹介で、1話としての掴みが弱いといわれれば、そうなのかもなあ

2011/07/04

アスタロッテのおもちゃ 感想

後追いでみてたのですが、最終回まで観終わったので感想を

「異世界にハーレム候補として召喚される、相手はサキュバスの幼女」

というアレな設定から、ちょっと引き気味で当初は見始めたのですが
3話以降で明らかになった、血縁関係の設定のひどさと、ロッテと明日葉のその微妙な血縁関係と友情話が逆に面白かったのと
表面上ロリとお色気で釣っているくせに、ハートフルないい話に持って行こう持って行こうとするあたりが、意外とツボでした。

最終的に直哉がロッテのことを異性として見るようになるのには今ひとつ納得できない、というかそうしないほうが良かったのにと、思ったのと
明日葉とロッテの間の母親をめぐる問題がスルーされてしまったのは残念といえば残念。
それでもロッテと直哉の関係、特にロッテの心情、成長に絞って、きっちりまとめられていて、その点に置いて最終回もすっきり綺麗に終わって、十二分に楽しめた作品でした。

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2011/07/02

星を追う子ども 感想

http://www.hoshi-o-kodomo.jp/top.php
ようやっと地元の映画館にまわってきたので見てきました

新海誠監督の過去作はひと通り見ています
今回の新作も楽しみにしていました
その上での感想ということでひとつ

新海作品というのをひとまず横に置いておいて
作品単体としての評価をひとことでいうと、
「ジュブナイル系の冒険活劇として、まあまあよかった」といったところでしょうか。

ジャンル的に、こういう作品をやれば、必ず「ジブリ」と言われ比較されて、相当厳し目の評価が付きやすことをまず考慮して、贔屓目にみればかなり頑張った方だと思いたい。
もちろんビジュアル的にもシュチュエーション的にもジブリ作品と似通った部分があるし、あからさまに「シュナの旅」からの引用と思われる箇所があって、気にはなるのだけれど。
というかあえて似てしまうことや、イメージを拝借することにあまり頓着していないのではないかとすら思えた、「ジブリ風作品」をあえて目指していたのなら、むしろ成功と言ってもいいくらいだろう。
ただそれを差し引いても、時代をぼかしながらも現代の日本を舞台にそこと地続きの冒険ものを組み立てている点や、冒険をしている時間的距離的感覚を描けている点など、案外この手の冒険ものをやる上で難しいことをクリアしている点などは評価したい。
テーマ的にも、生命の円環や喪失の受容といった、率直な物語としてまとまっている。
ただアガルタの奥へと進んでいく上で、森崎先生の動機がはっきりしているのに対し主人公の明日菜の動機がはっきりしないまま進んでいくので、その点で消化不良気味になってしまうのは、この作品の評価を下げるネックになってしまっているとは思う。

新海作品として見ると、過去作とは主題に共通性を残しつつも、得意技だった、感傷的風景描写と過剰なモノローグを封じて、物語性に特化し冒険ファンタジーに挑戦している事自体は評価できる。
自分の中でも前作の秒速5センチが評価が高いし、新海らしさ的にも、作品的にもそちらのほうが好きではあるけれど、連続で同じものを出されれば、それはそれでつまらないし飽きてしまう。
なので、作家的に作品の枠を広げようとする挑戦としても誠実だったのではないかと思う。

2011/06/26

DOG DAYS最終回 総括

最終回まで観終えたので総括

見ている間は色々とあって十分楽しめたけれど、作品としては一歩も二歩も足りていなかったなあ
というのが正直な感想です。

そう感じてしまった原因のひとつは、始まる前に抱いた「ベタな異世界ファンタジーで王道もの」という期待感から、微妙にずれてしまったところにあるのではないかと思う。
お祭り的でアスレチックな戦争で戦っている世界という提示自体は面白かったのだけれど、その設定が、ベタな王道ものという作品の軌道を別のルートに向かわせていて、当初は戸惑いつつも、それをどう転がすのか興味をそそられる面もあった。
しかし、その設定はあまり生かしきれていたとは、言いがたく、結果的にベタな王道ものを期待した分肩透かしをくってしまった。
また魔物を出す必要が本当にあったのかも、ちと疑問。
お祭りアスレチックバトルでこそ物語のクライマックスを盛り上げるべきではなかったのかなーと。

最終回の帰還はベタベタでああいうのが大好きではあるんだけど、その最終回に行く過程での色々が、もっと深く描き込まれていればなあと、思ってしまう

なのはStSでもそうだったけど、都筑先生の悪い癖なのか、全体的に説明が多いというかヘタ、後多すぎるキャラはもう少し整理したほうがやっぱりいいと思うのでした。



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2011/06/24

C最終回 感想

正直なとこ、多分話を半分くらいしか理解できてない自信がある
説明が不十分な面もあるけど、自分の理解力の問題も半分はあるかもしれない

でも、おもしろかった

最終話で意見の食い違う主人公とラスボスが、言い合いをしながらバトル!
消えてしまうヒロインとお別れのキス!

もうね、これだけでお腹いっぱい
「アニメ」らしい「アニメ」を見た!!
っていう、だけでなんか満足。
最近足りなかった成分を補充できた感じです。

初期の印象で「大人のデジモン」と称してみたけど、
その印象は最後まで間違ってなかったかな。
表向き大人向けで、金とか経済の話をしているようで、実のところ、未来への希望を信じる少年の物語だったわけで、お金を武器に変えて戦うホビーアニメだったといえなくもない。
その辺も自分の好きな「アニメ」してたなあと思うわけです。

まあ、そんなことより、自分にとってこの作品の最大の収穫は、真朱たんがかわいかったってことだけどな!


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2011/05/06

2011春季アニメ雑感

ようやっとひと通り見終えた。
今期はオリジナル系の作品が多く、どれも好スタートを切っている印象で今後が楽しみ。
継続で観そうな作品が多いので、それらをピックアップして短文感想。

・花咲くいろは

1話の時点ではちょっと重たい人間関係の話になるのかなー、とおもったけどそんなことはなかったぜ
主人公の空気読まない言動や行動にハラハラさせられるけど、青春モノとして普通におもしろい

・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

幼少時代の記憶と関係をひきずる思春期の少年少女の物語。
EDのカバー曲が、ある意味作品のムードをそのまま表している、見てて切なくなる

・C

金と人生をかけてデジモンでバトルするような話。
観る前の印象とは裏腹に、面白かった。
アセットと呼ばれるバトルで使役する可愛いメスキャラが痛い目にあってるのを楽しむという邪な楽しみ方もできる。

・TIGER & BUNNY

アメコミ風な世界観とキャラによるヒーロー物
これも観る前の印象とは裏腹に面白かった
見た目はアメコミ風だけど、感じとしては昔のタツノコが作りそうなテイストのアニメだった。
キザと三枚目のコンビ、キャラ付けやドラマの組み立てなど、オーソドックスで基本に忠実、でも、そこが見やすくて安心して楽しめる。

・青の祓魔師

エクソシストもの、基本設定自体はありがちな感じだったけどテンポよく見せて普通に面白かった
にいさん、にいさん言うせいで、ハガレンを思い出してしまうけれど、ポジション的には近い作品だとは思う。

・プリティリズムオーロラドリーム

渡辺明夫キャラが、3Dモデリングでフィギュアでジャンプしてコーデする女児アニメ
色々欲張って今の女児に人気ある要素をぶち込んでいるけど、奇跡的にバランスを保っている印象。
ストーリーライン的にはスポ根的な方向に行きそうな感じで悪くない

・ジュエルペットサンシャイン

シリーズ三作目、前作の王道路線と打って変わって、ギャク特化の狂った第一話に度肝を抜かれた。

・シュタインズ・ゲート

タイムリープもの。好きなジャンルだし、原作知らないので先が楽しみ

・Aチャンネル

女子高生日常モノ。咲の小野学監督による、百合アニメ第2弾
設定にこれといった特徴がないけれど、1話の力の入った作りと、キャラのさりげなく丁寧な心情描写は好印象。

・Dororoえん魔くんめ~らめら

幼少期に旧作を見て好きだった人間としては、雪子姫がセクハラされて脱がされれば、言うことは何も無い!!
できればこの内容のまま夕方に放送して欲しかった。

・星空へ架かる橋

中村繪里子先生TVアニメ初主演おめでとうございます。
おれの弟がこんなに可愛いわけがない。
雑破先生に期待。

・DOG DAYS

ショウ化された人の死なない戦争というゆるい設定でのバトルもの
既存の要素を足しながら独特のテイストでまとまっている、ストレスなく楽しめる作品にまとまっている。
その分緊張感に欠けるので物足りなさも感じてしまうけれど、今後の展開次第か。

2011/04/25

魔法少女まどかマギカ 総括(ネタバレ含む)

放送延期で期待が高まるだけ高まって迎えた11話と最終話の12話

しかしその期待に応えるだけの、予想の少し上を行く結末を見事に到達したことに賞賛を贈りたい。
とにかく面白かった、素直に傑作だなあ、と思える作品でした。

振り返ってみると4話の時点で感想に

>まどかは何を望み、何を願うために魔法少女になることを選択するのか?
>願いの内容によっては、より大きな悲劇を生む可能性も帯びてきて、ゾクゾクする。

>正直このまま最終話付近まで、まどかが変身しないなんて展開もありそうな気がしてきて怖い。
という感じに書いていたけれど、見ているこちら側のある程度の予想を、折り込んだ上でその予想に沿いながらもその予想の少し上を行く展開に持って行かれたのには、うならされた。
そして同じく4話の時点で

>「魔法少女」という定番ネタを逆手にとった、まさに邪道の魔法少女アニメと言ったところか。
と書いたけれど
この「邪道の魔法少女アニメ」というのは、最終話を観終えた時点でその認識は180度変わった。

まどかの願い、魔女となった過去から未来のすべての魔法少女を絶望から救う、という途方もない願いを叶え、宇宙の理そのものを書き換えて、まどかが願いと希望を抱くすべての魔法少女たちの守り手となるという結末に、心底震えるとともに、
「だって魔法少女はさ、夢と希望をかなえるんだから」
という魔法少女というジャンルのテーゼを守りきった事に、感動した。
邪道と思えた「まどかマギカ」という作品は、魔法少女ものの構造に手を突っ込みながら、最期には魔法少女ものの王道へと着地を果たしたのだ。

ほむらが希望を持ち続けて戦い。何度も時間を繰り返すなかで、、まどかに因果が集中し、逆にまどかを、最悪の魔女にしてしまうという、絶望的な状況が生まれ、ほむらの心が折れかけた時、そのほむらの願いが、希望が、戦いが決して無駄ではなく、より強い大きな力と願いを持つ「まどか」という存在を生むことにつながっていた、というストーリーの流れ自体が、希望を持ち続けて戦う者への祝福であり、ここにテーマ性とドラマ性がしっかりと咬み合って成立している点も、見事という他ない。


夢や希望を肯定するというのは、テーマとして実は難しい。
それが高年齢向けの作品でならなおさらだ。
なぜなら、それが、大人になればなるほど実現することが難しいことを知っているし、まどかマギカの作品内で描かれたように呪いと絶望を生むことも知っているからだ。
だから大人になるにつれて、子供向けのアニメに描かれている夢や希望の嘘っぽさ、現実との乖離に気づいて、子供はそういったアニメを卒業していってしまう。
だから普通の大人は、いい年して子供向け作品を見ないし、ましてや魔法少女アニメなんて絶対に見ない。
けれどどんなに大人になっても心の隅でそれを信じているし、信じたいと思っている。
正直なところ、自分が子供向け作品や、少女向けのアニメを好んで見るときは、その夢や希望を無邪気に肯定する純粋無垢な嘘を、嘘とわかった上で信じて身を委ねたいからでもある。

しかし、まどかマギカという作品は、その子供向け作品では決して正面からは描かれない夢や希望の暗黒面の真実をこれでもかと追い込んで描いた上で、それでも希望を持つことを肯定する。
それは、夢や希望を信じることが難しくなった大人が、それを信じてもいいんだと思わせるに足る物語であり、まさしく「魔法少女まどかマギカ」は真に大人のための「魔法少女」として成就しえたということなのではないだろうか。

そういう意味で、まどかマギカは魔法少女モノとして、自分にとって気持ちのいい、心地の良い作品だった、ということは間違いない。

2011/04/12

DOG DAYS第二話感想

オンラインゲームのチュートリアルをなぞるような感じで、戦のルール説明をする第二話

そして、女の子に攻撃がクリーンヒットするとキャストオフして大勝利!というあざとい設定が。
主人公がラッキースケベするなど、まあ深夜アニメ的には、ごく当然の要素をはらみつつも、あまり露骨なエロや媚に走っておらず、全体的にはマイルドで間口の広い感じに仕上げられているので、いい意味で見やすい作品になっている。
このへんは都築氏の客のニーズへの理解とバランス感覚の成せる技かな。

ユルイユルイ、と思ってみていたので、当然、主人公は元の世界と行き来しながらこの世界で勇者として文字通り遊びに来ることになるんだろうと踏んでいたら
「帰る方法がない」
という異世界召喚モノの超基本ルールだけは適用されてしまうというオチに

まあ、それくらいのリスクはないとね。

2011/04/04

DOG DAYS第一話感想

リリカルなのはシリーズの原作脚本都築氏rとセブン・アークスによる完全新作オリジナル、ということで個人的に、今期期待の1作。

http://www.dogdays.tv/

ファンタジーな異世界に主人公が召喚されて、いきなり「あなたは勇者です!」といわれて、戦うことになる・・・みたいなテンプレストーリーと思いきや、そこで行われている「戦」は、人が死んだり怪我をしたりすることもない、「風雲たけし城」のような、アスレチック競技で、スポーツかゲームのようなものでした、という第一話。

事前情報で知っていた範疇のとおりの内容ではあったけど、予想以上に「戦」と呼ばれるものが、ユルいスポーツ的なもので、命のやりとりをしてない以上に、勝ち負けで何か深刻な事態が起きるわけでもなく「しょんぼり」するだけというのにはちょっと驚いた。
Gガンダムのガンダムファイトのように支配権のやり取り位あるのかと思いきや、そうでもないらしい。
花火を上げたり、実況解説をしていたり、深刻さがホントに皆無で、どうやらこの世界における「戦」とは、それこそオリンピックやワールドカップのように国の威信をかけた、この世界の娯楽程度のものらしい。
このユルい感じをどう思うかで評価の割れそうなところでは、あるが、個人的にはアリなんじゃないかと思う。

ファンタジーの勇者召喚もののテンプレな話のはずが、この戦のユルい設定のおかげで、なんかちょっと不思議な味わいというか独特のテイストを醸し出している。
割となのはシリーズが、ベタなテンプレの集合体なところがあったので、この作品もそういう物になるのかなあ、と思っていたのだけどそこはちょっと違った。
何かに似ているようなところはたくさんあって、寄せ集め出来ている、というのは、「なのは」も一緒なのだけれど、寄せ集めて組み上げた世界観を見せた1話だけで既に独特の味わいが、際立っている、というのはちょっとすごいかも


ただ、このシリアスなものが何もかかってこない戦いで、どうやって話を転がしていくのか今のところ、ちょっと想像がつかない。、
最期に衣装をまとってノリノリで登場してきた主人公を見たときは、ちょっと笑ってしまったけれど、主人公がこの世界を思いっきり楽しんでいく、そういう作品になるんじゃないのかな、という感じがした。
けっこう健全な話になるのかなぁ。
都築氏の持ち味としては、やはりキャラの個性と、そのキャラの関係性、ドラマ性の組み立てが上手いので、まだ1話では顔見せ程度にしか出てきていないキャラが本格的に活躍が始まってからが本番ではないのかと思います、



関連リンク

春の新アニメ『DOG DAYS』第1話・・・あれ?想像してたのとなんか違うww|やらおん!
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-1388.html#more

2011/04/01

IS 〈インフィニット・ストラトス〉 総括

一回も触れてなかったけどなんだかんだで全話観てしまったので感想

ベタの一言に尽きる
でも久しぶりに直球のメカSF美少女でハーレムものを高クオリティで見せてもらえた、という点において意外に楽しめた。
女の子がかわいい、CGでのメカ戦も見ごたえある、小難しいテーマがあるわけでもない、このオタ向けアニメとしての過不足の無さは、90年代のAIC、パイオニア作品を見ているような錯覚すら覚えた。
自分個人としてはそうでもないけれど、こういうの好きな30代のおっさんは多いだろうなーと思った。



ちなみに好きなキャラとしてはシャル、次点でドイツ、あとゆかりん

フラクタル 総括

全話見終わったので感想


最終話を見ているとクレインがフリュネを好きだから助けたいんだ、というのが最も重要な部分であることはわかるんだけど、10話以上かけてここに至るまで、クレインがどうしてフリュネを好きになったのか、説得力をもって描けていないので、ドラマとして伝わって来るものが何もなかった。

世界観や設定が実のところよくわからなかったりいい加減でも、主人公の動機と目的がはっきりと視聴者に伝わっていれば、視聴者は物語やキャラに感情移入して作品を楽しめるんだけど、フラクタルは、これができていない。
これは自分が思うオリジナル作品が失敗する典型的なパターンなんだけど、見事にそれにハマってしまっている。

フラクタルで唯一褒めるべき点があるとするなら、今の時代に大上段からメッセージ性の強い作品テーマ性のある作品を発信しようとしていたことで、それは作品の端々からも感じることができた。
だが、視聴者としてはキャラも世界観も中途半端に描けていないこの作品から、何をとっかかりにしてこの作品のメッセージやテーマを、読み解くべきか、正直、お手上げなのではないだろうか。

2011/03/30

「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」のことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!

なんだかんだで、全話観てしまったので感想

実のところ1話を見た時点では、ありがちな、ちょいエロのドタバタラブコメくらいの印象しか持てなくて、特に好みのタイプの作品でもないし、見ても見なくてもいいかなあとスルーするはずでした。

ところが、冬期の新作の感想を友人たちと話してた時に、「お兄ちゃんのことなんか~」を推す声が高く、正直なところ「えー」とか思ってたのですが、付き合いでなんとなくその後数話見続けることになったのが転落への第一歩でした。


回を重ねるごとに、ちょっとずつ面白さが分かってきて、決定的だったのは、AGE探検隊がアキバに行く第7話
自らの性癖の違いで諍いを起こし、ケンカ別れするも最期は性癖を超えて友情を取り戻すという、馬鹿らしくも熱い青春ストーリーに目頭が熱くなりました(嘘ですけど)
AGE探検隊メンバーの言動、振る舞いを見ていて、エロい事に無駄に熱くなっったり、夜通し語り合ったり言い争ったりしていた、学生時代の自分自身や友人たちの事を思い出してしまって、もう懐かしいやら愛おしいやら、他人事と思えなくなってしまいましたw

7話を見た後、よくよくこの作品の事を見直していくと、AGE探検隊のみならず、メインキャラに一人としてまともな人間がいない、ヒロイン達女の子のキャラすら、ストーカーやら腐女子やらで、変態しか出てこないことに気付く。
そうか、この作品は、男女とわず、変態をイキイキと生暖かい目線で描いた作品なのだ、とようやく理解できた。
それまで、ドタバタラブコメの亜種くらいにしか思って観ていなかった本作だったけれど、そう気づいたことで、自分の中で評価が180度変わったのでした。

強豪ひしめく今期のシリーズの中で、ほんとうの意味で大穴、ダークホースと呼べる作品でした。

2011/02/28

まどかマギカがデビルマンっぽくなってきた

魔法少女まどかマギカ 8話まで

放映から数日すぎてるので大丈夫かと思いますが
一応ネタバレ含みますので注意





軽く8話までのおさらい

さやかがキュウべえと契約し、魔法少女となるも、魔法少女になるということが、ソウルジェムに魂を封じ込め肉体をゾンビ化することで、戦闘に耐えうるようにする事が発覚。
好きな人のからだを治したい、魔女によって脅かされる人々を助けたいと、他者の為にと魔法少女になることを選択したはずのさやかだったが、自らは、人と外れた存在と成り果てる。
それを知ったさやかは、魔法少女として戦うことの意味、自らの正義の所在を失い、自暴自棄になり、魔法を使い、やがて守ろうとしたはずの普通の人々の醜さを憎悪し、魔女へと堕してしまう。
そしてキュウべえは、魔法少女の契約をかわしながら、その実、魔女を生み出すことを目的とした存在、インキュベーター、魔女の孵卵装置であることがはっきりとする。

さやかが魔女化しそうな気配はしてたし、キュウべえは最初から怪しかったので、ある意味予想通りの展開ではあるのだけれど、その通りになったにも関わらず、見ててゾクゾクするくらい緊張感があった。


さやかが魔女になってしまう理由、その過程を見ていて、思い出したのが
幽遊白書の仙水忍
仙水は元々人間に危害を加える妖怪を退治していたが、人間の欲や、醜さを思い知り、人間側の味方を放棄し主人公側の敵役として登場するキャラ。
(ちなみにキュウべえと同じように仙水がそうなるように影から仕向けた妖怪がいたりする)

要は純粋な正義を求めた結果、人間を憎悪するというパターン
これは仙水に限らず、少年漫画やヒーローモノの敵役の論理としては割とポピュラーなんだけれど、その誕生過程を、さやかはやってしまった、というわけか。
ちなみに仙水忍のキャラの系譜を辿ると永井豪の「デビルマン」に行き着く
ちなみにデビルマンに登場するヒロインの名前は「美樹」
さやかのフルネームは「美樹さやか」
・・・これほんとに元ネタだったら、あれだなあ・・・
デビルマン知らない人は、読んでみてくださいww
 
さてこれからの展開
 
さやかが魔女化し、いよいよまどかがどう動くかに物語の焦点が絞られてきたわけだけど
キュウべえの目的が魔法少女という卵から魔女を生み出すことであるとするなら、
「魔法少女としてとんでもない力を秘めている」とされるまどかは、
「魔女」として強大な力を秘めていると同義であると捉えても間違いではないだろう。
まどかも、さやかのように正義や正しさをまっすぐに求めて魔女化しかねない危うさを秘めている、という点でキュウべえの目論見のようなものが透けて見える。
けれどまどか自身は、規格外の存在みたいに語られているから、ある意味やっぱりデビルマンなのかなあ
 
とデビルマン知ってる人にしかわからない終わり方で締める。


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2011/02/23

宇宙ショーへようこそBD限定版感想

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コメンタリー3本と特典映像までやっとこ観終えたので軽く感想など

最初に聞いたのがベサメムーチョの落越P、倉田英之、舛成監督の3人だけのコメンタリー。
初めから他の作品の話や、近況、世間話から入るという自由っぷりで、過去のべサメによるコメンタリーを知らない人が聞いたら、何これ?と思われること確実だろうなーと思いつつ、いつもどおりで安心しました。
このべサメのコメンタリーが一番高額のBD限定版にのみ収録されているのは、ある意味正解なのではないかとw

スタッフコメンタリーは、舛成監督、石浜真史、竹内志保、神宮司訓之をレギュラーに、入れ替わりゲストで歌川律子(色彩設計)と小倉一男(美術監督、菊田浩巳(音響監督)と名倉靖(録音)、尾崎隆晴(撮影監督)と那須信司(CG監督)と豪華な布陣。
かみちゅやRODの時のコメンタリーではあまり聞けないような、細かな部分まで拾って、制作時の苦労話やこぼれ話が聞けるという、本来あるべきコメンタリーになってました。
これを聞いていると、本当に気の遠くなるような細かな作業の積み重ねで作品が作られた事に感心させられます。
あと菊田さんがアフレコ時の子供たちのエピソードを嬉しそうに話しているのがとても印象的でした。

そして通常版にも収録されているキャストコメンタリー、こちらは、舛成監督と、子役5人と途中参加のポチ役の藤原啓治によるもので、子供たちの素直な反応や、素朴なツッコミに、舛成監督が丁寧に答えていくといった感じで進行していって、子供たちの可愛さが微笑ましくてちょっとにやけてしまう。

映像特典ディスクには、予告編集の他、アニマックスで放映された特番「創った人」を再編集した特別版とは別に新規に制作された特典映像として「宇宙ショーへようこそ宇宙創世記」が収録されており、これが中々濃い作りで見ごたえありました。
アニメ評論家の氷川竜介氏をインタビュアーにむかえ、舛成監督に話を聞きつつ、各メインスタッフのコメントで、宇宙ショーへようこそを語り尽すという内容。
アフレコ時の映像もあり、アフレコの収録が全て終わった後の子供たちの号泣シーンもばっちり入っていました。
映像特典の他、設定について詳しく解説されたクエスチョンブック、各界関係者というか倉舛知人からのメッセージを収録したメッセージブックとパンフの縮刷版含めてブックレットが3冊もついて、BD限定版は兎に角大ボリュームで、本編含めて「宇宙ショーへようこそ」を繰り返し見て、楽しんでしゃぶりつくす為のファンアイテムとして、これでもかというくらい充実したサービス精神にあふれた出来で、とても満足しています。いや、買って良かったと思わせる限定版を作ることは、ほんと大事だと思いますよ。

BDでコメンタリーを聞くことでようやっと「宇宙ショーへようこそ」も、終わったなあと感慨ひとしお、この作品に関しては、まだまだ言いたいこともあるにはあるけれど、自分の中での評価と、周りの評価、実際の興行、売上の結果という現実の狭間で、上手く結論が出せないでいるのと、言っても仕方のないと思えることがあるので、今は胸のうちにとどめておこうかと思います。
そんなわけで、次いつになるか全くわかりませんが舛成監督、ベサメムーチョの次回作に期待します。

べサメのコメンタリの最後で次何作りたいかという話で、「真逆の方向に、恋愛ものとか」「さらに年齢層さがって幼稚園で」という倉田氏を受けて舛成監督が「老婆が主人公で」というやりとりをするのだけれど、老婆と幼児が主人公のアニメってちょっと面白そうだなーと思った。あまりない素材だし。
つってもまあ、そんなのつくっても全く誰も喜びそうにはないんだけどww

2011/02/09

宇宙ショーへようこそBD/DVD発売!

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つーわけで入手しました。

コメンタリーがベサメムーチョ、スタッフ、キャストと3種類収録ということで
すぐに全部は見切れないので、後日またレビュー書ければと思います。

2011/02/04

フラクタル 4話まで

3話から話も動き出して、やっと面白くなってきた感じ

ただ未だに物語をどこに向かわせようとしているのかが判然としないので、見ていてストレスが溜まる。
フラクタルシステム、世界観に関する説明は徐々になされているのだけれど、物語の鍵となるべきフリュネの行動、目的、動機が未だにわからない。
彼女のが何をしたいのか、フラクタルシステムを壊したいのか、直したいのか、なぜ僧院から逃げようとするのか、わからない
だからクレインにネッサを残した意図もわからないし、クレインがフリュネに対してどうしたいのかもはっきりしない。

主人公あるいは鍵となる登場人物の行動にはっきりとした目的と動機が与えられている物語というのは、キャラの視点で物語を追えるので、世界観や設定の多少の説明不足でも物語についていける。
けれどその動機や目的が提示されないまま、世界観や設定が中途半端に説明されても、結局どういいう話しなのかわからないので、だんだん見るのが辛くなってしまう。
オリジナル作品だとよくあるパターンなんだけど、フラクタルもこれにハマってしまっている。
あくまで、自分がオリジナル作品を見るときにそうなってしまう、って話ではあるんだけれど、オリジナルでこれをやられるとでSF作品に慣れていない視聴者は、簡単に脱落してしまうと思うんだけどなあ


それはさておきフラクタルシステムによって、労働、貧困、病、過渡な人間関係からのストレスから解放されている社会って、自分にはやっぱり理想郷にしか見えない。
洗脳みたいなことが行われているみたいだけれど、その結果として、世界から戦争もなくなってるみたいだし、それって悪いことなの?
スンダたちの言う人間らしい生活、自由って、武器を持ってヒャッハーするカオスな世界と地続きにしか思えないんだけど。

現状のシステム、体制をを悪としてソレを否定し、革命するというのはこういう物語のひとつのパターンだけど、その体制があんまり悪く見えないのと、対抗組織の主張にいまいち説得力がないというのがなんともいえず、ほんとにどこに向かおうとしているのか、わからん。

これもある意味テンプレの冒険ファンタジーを逆手にとってると言えなくもないのかな・・・

2011/01/31

魔法少女まどかマギカ 3,4話感想

おもしれー
4話に至って、主人公のまどかが、魔法少女になって変身しない。
普通の魔法少女アニメとしては、まずありえない
人が死ぬとか死なないとかいうよりまず自分はそちらの方にシビれる。
それだけに、まどかマギカという作品は、魔法少女アニメの構造に手を突っ込んでいるといえるかもしれない。

(※以下ネタバレ有り)

3話で、まどかの望みが、とりえのない自分が魔法少女になって周りの人を助けることが出来れば、それで十分自分の願いは叶う、とマミに話す。
このまどかの思考は、魔法少女になったら何でも願いが叶えられるという問に対して、子供向けの魔法少女系アニメの主人公ならば「正解」に近い答えではないかと思う。
しかしその直後、マミは敵に食い殺され、その事実を前にまどかは自分の甘さを思い知らされ、否定される。
一方でさやかは、ケガで演奏できなくなったヴァイオリニストの少年の手を治す為に、リスクを承知で魔法少女になることを選択する。

まどかは何を望み、何を願うために魔法少女になることを選択するのか?
願いの内容によっては、より大きな悲劇を生む可能性も帯びてきて、ゾクゾクする。

魔法少女ものの物語は、運命や成り行きで付与された力を元に、何かと戦ったり、何かを救ったりというのがごく当たり前で、手に入れた魔法とそれによって得た経験で主人公が成長したり、夢や思いを遂げたりというのが定番である。
ところがまどかマギカは、魔法少女になることを選択することそのものが主人公にとっての試練であり、ドラマの中心に今のところなっている

「魔法少女」という定番ネタを逆手にとった、まさに邪道の魔法少女アニメと言ったところか。
正直このまま最終話付近まで、まどかが変身しないなんて展開もありそうな気がしてきて怖い。

ハートキャッチプリキュア 最終回感想

ということで第一作以来久しぶりに1年間通して最後まで見たプリキュアでした。
プリキュアシリーズは新シリーズが作られるたびに最初の数話見て挫折するという繰り返しで中々馴染めなかったのだけれど、本作は、シリーズ構成の山田隆司氏とキャラデザの馬越嘉彦氏と好きなスタッフ&主演・水樹奈々のおかげで、モチベ的にも、作品のテイストにしても、非常に好みで最後まで飽きずに見れました。

物語的には、キャラクタそれぞれにしっかりとしたドラマが付与されていて、キャラの魅力と相まって、とても面白かった。
中盤のキュアサンシャイン、キュアムーンライトの中途参戦イベントも熱かった。
ただ、文化祭のファッションショーあたりで各キャラのドラマ的な部分がほぼ完了してしまって、それ以降やや消化試合的で、ドラマ的な山場がなかったのが残念といえば残念。
もう一度つぼみとえりかに焦点を当ててもうひと山なにかドラマ的な見せ場があれば良かったかなあ、というのが正直なところ。
特にえりかにはもうちょっと見せ場があっても良かったと思うんだけど・・・いいキャラだっただけにちょっともったいない。
ぶっちゃけて言えばつぼみ×えりかをもっと見せてくれれば自分的には傑作になったのに!と思ってしまう。
ハトプリは総じて、良く出来た作品ではあるのだけれど、ちょっと優等生的な作品で、この手の作品を見慣れているとある程度先の展開が予想出来てしまって、その予想を超えないので「意外性」に欠けて、ちょっと物足りなくなってしまった。
そこで、つぼみ×えりかでドラマを掘り下げてくれればなあ、と思ってしまったんだけど…腐の発想だな、我ながらw

そんなわけで、次のスイートプリキュアは、以前のプリキュアシリーズに雰囲気が戻ってしまっている気がするのだけど、どうなることやら。

2011/01/29

アニメ「THE IDOLM@SER」公式サイト正式オープン

公式サイト正式オープン。スタッフも正式発表つうことで、それについて感想をば

http://www.idolmaster-anime.jp/

>監督・キャラクターデザイン:錦織敦史
>シリーズ構成:待田堂子・錦織敦史
>シリーズ演出:高雄統子
>総作画監督:飯塚晴子・髙田 晃

キャラデザが、グレンラガンなどのガイナの錦織敦史、総作画監督のひとり、飯塚晴子氏は、「オオカミさんと七人の仲間たち」で、キャラデザ総作監とかやってた方なんだけど、オオカミさんの作画はかなり良くてものすごく好みだったので、作画面に関しては、ほぼ勝利確定と言っていいほど安心できるんではないかと思います。
シリーズ演出の高雄統子はけいおんの演出をやっていた方ということで、こちらも期待できそう。

で監督でキャラデ、シリーズ構成と兼任している錦織敦史氏
公式サイト正式オープンと同時に公開されたWEBラジオ内でコメントを寄せていたのですが、そこでの内容が、今井麻美・中村繪里子の二人のDJがアイマス初期の頃に二人でやっていた伝説のインターネット番組PreStarに触れるというガチぶり。
マジもんのアイマスPとわかってこの人がキャラデザのみならず監督までやることになったのか納得。
スタッフ陣容を見て、これは相当の本気出してきたな、という印象でアニメアイマスに対する期待がますます高まってきました

2011/01/21

放浪息子 1、2話感想

原作既読、というか原作超好きな信者ですので、その点を踏まえての感想になりますのであしからず。

背景美術、人物を含め水彩調に統一された絵作りで、原作の絵柄やキャラの持つ雰囲気を見事に表現していて、その点だけでも、この「放浪息子」という原作のアニメ化に対する、意気込みみたいなものを感じさせられてうれしくなる。

第一話はいきなり中学生編からスタート。
原作では最初の4巻までは小学生編なのだが、そこをばっさりカットしての導入。
一話、二話通してかなり原作を再構成している。
かなり原作と違う、といっていい。
けれど原作の持っているムード、キャラのイメージは壊すことなく、原作とはちょっと違った、でも、紛れもなく「放浪息子」だと思わせる、アニメ版としての「放浪息子」を確立してきている。
漫画とアニメの表現の仕方の違いを上手く整理して、原作漫画をアニメに落とし込めているのではないかと思う。
正直かなりアニメ化するにはハードルの高い難しい原作だと思っていたので、ここまで「原作らしさ」を壊さずに出来ている事に、驚嘆する。
しかもシナリオ再構成で、となるとなおさらだ。

ただ問題点は。小学生編をすっ飛ばしているので、キャラの相関関係や立ち位置が、初見の人にはわかりずらいかもしれない、というところ。
逆に原作をすでに読んで知っている方が、小学生編のエピソードを踏まえたキャラの相関、心情がわかっている分100%楽しめている気がしてしまう。

なので、原作未読の人は、原作を読んでからのほうが、アニメを楽しめると思うので、今すぐ原作を読むことをお勧めします。
原作を読むとネタバレになって先を見る楽しみがなくなるのでは?と思われるかもしれませんが、放浪息子は物語性よりも、キャラの心情、相関関係、思春期の少年少女の心の機微に共感したり、ニヤニヤしたり、ハラハラしたりするのが主だと自分は思うので、全然問題ないと思います。

そんなわけで、かなりの絶讃モードです。

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2011/01/17

魔法少女アニメの未来と可能性

魔法少女まどかマギカ放映スタート、そして放課後のプレアデスもYouTube公開間近、ということでにわかに、魔法少女系アニメが活気を見せ始めたような気がしないでもないし、そういうには気が早い気がしないでもないのだけれど、もしかしかしたこれから魔法少女ムーブメントが来るかもしれない!と密かに期待していたりします。

なので、少し魔法少女もの今と未来について語りたいゲージが上がったので書いてみようかなと思います。

「魔法少女」といえば、カードキャプターさくらやおジャ魔女どれみよりはるか以前からの伝統を持ったジャンルであり、また、女児向けのアニメの代名詞でもあった。
しかし近年、、「魔法少女リリカルなのは」という作品の存在が、その言葉に大きなイメージの変容を加えたのではないだろうか。

「魔法少女リリカルなのは」は初放映の2004年当時、それほど大きく注目される作品ではなかった、
しかしその人気は衰えることなくシリーズを作るたびに売上は伸び続け、6年後、ついには劇場版公開へと実をむすぶ事になる。
その人気の源泉とは一体なんなのだろうか。
その答えの一つは、女児向けの魔法少女系アニメには古くからいわゆる「大きなお友達」と呼ばれる、いい年したオトナのオタクなファンが存在していたという事実ではなかろうか。
「魔法少女リリカルなのは」は女児向けではなく、その「大きなお友達」に向けて作られた魔法少女アニメであり、その「大きなお友達」の心をがっつり掴んで、コアなファン層を形成している。
「魔法少女リリカルなのは」は魔法少女を好む大きなお友達を、アクティブな存在として顕在化してみせたのだ。

「魔法少女まどかマギカ」、そして「放課後のプレアデス」とオリジナル系でかつ高年齢、オタク層の、いわゆる大きなお友達向けを狙った魔法少女系作品がここに来て登場したのは、「なのは」によって顕在化されたアクティブな需要層へ、そういった作品がアピール出来うるという判断から、なのではないだろうか。
「なのは」の成功、そしてポストなのはをねらった作品の登場というのは、実は特筆すべき出来事なのだ。

意外に思えるかもしれないが、いわゆるオタク向けに作られる魔法少女モノは、なのは以前にも数多く存在したが、その成功例は、ごくわずかで、なのはほどの絶大な人気を誇った作品は、存在していなかった。
なのは以前の大部分のオタク向けの魔法少女作品は、エロやパロに走ったいわゆるお遊びとして魔法少女というジャンルを扱ったものだった。女児向けの魔法少女系アニメは、大きなお友達によって同人でエロパロの対象にされやすいのも事実であり、その延長として、オタク向けに作られる魔法少女がパロディとして扱われるのは致し方なかったのかもしれない。
しかし、魔法少女の好きな大きなお友達は、エロやパロを魔法少女に求めているのではなく、あくまで可愛い女の子とキッズアニメだからこそ描かれる、純粋でストレートなテーマや物語を作品の中に求めていたのだ。
そんな時代の象徴的な作品の一つが、天地無用!の、スピンオフ、パロディ企画として始まった「魔法少女プリティサミー」のTV版だった。
魔法少女のパロディとして始まった作品のはずが、いつしか作り手が暴走をはじめ、真面目に魔法少女モノとして覚醒して、大化けしてしまった。これは当時話題を呼び、その後も語り草となった。
そして時を経て同じような経緯で作られた「魔法少女リリカルなのは」は最初からパロディを廃した真剣勝負の作品として作られた。
そして「なのは」は絶大な人気を誇るのに至るが、ポスト「なのは」の二匹目のどじょうをすくいにくる作品の登場は、「まどかマギカ」までまたねばならなかったのだ。


自分は魔法少女というジャンルには、未だに眠った可能性が秘められていると信じている。

ロボットアニメが玩具宣伝アニメ、子供向けというカラを破り捨てて幾多の作品を産み出し、そしてやりつくされてしまった感すらあるのに比べれば、魔法少女というジャンル、特に高年齢、オタク層に向けての作品は、未だに未開拓の地平が広がっている。
魔法(もしくはそれに似たもの)を使う女の子が出てくれば、変身美少女バトルモノから日常モノまで、バリエーションもテンプレも事欠かず、かつ、大きなお友達という確実な需要層を見込めることで、オリジナル企画として通しやすいという利点まである。
あとは作り手の「魔法少女」というジャンルで何が表現できるか、そのアイデアと気概次第だろう。

キッズアニメ、女児玩具宣伝アニメという枠にとらわれることのない魔法少女アニメ。
エロやパロに逃げない、真剣勝負の魔法少女アニメ。
それがこれから先、見られるかもしれないという期待感を「魔法少女まどかマギカ」らの登場は、抱かせてくれた。

魔法少女原理主義者にしてみれば、「なのは」のように、オタク向けの魔法少女は、ともすると邪道として切って捨てられる向きもあるかもしれない。
しかしプリキュアが軌道に乗って今後そのシリーズが安泰となってしまった今、魔法少女アニメの老舗の東映が、今後プリキュアにかわる魔法少女系作品を生み出す可能性は極めて低い。
もちろん、東映、プリキュア以外にも女児系作品はつくられているが、伝統的な魔法少女のフォーマットは、女児向け作品からも失われつつある。
女児向けアニメが時代の変容と共に変化していくことは、それはそれとして未来への可能性でもあるので受け入れていかねばならない。
だからといって伝統的な「魔法少女」というジャンルがこのまま消えていって欲しくはないのだ。

今着実に魔法少女というジャンルは大きなお友達向けというカテゴリーを得て、新しい時代を迎えつつある。
少なくとも自分は、魔法少女」というジャンルがターゲッティングに関わらず、作品として広がりを見せる事を夢見て止まないのだ。


追記

個人的には、魔法の国のお姫様が主人公の魔法少女アニメを、大きなお友達向けで見たいんだけどなあ、バトル要素はあってもなくてもいいけど、どっちかつうと日常メインで。
誰か作ってくんねえかなあ

放課後のプレアデスPV見た

PVなかなか良かった
http://sbr-gx.jp/

正直これを見るまで、あまり興味がわかなかった、というかどういう作品かよく知らなかった。
で、見た印象はミもフタもなくいってしまえば
魔法使いTai + けいおん
なんだけどww
俄然期待が高まりました

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/11/04/099/index.html

なんでまたこんなプロジェクトができたのかも、まあ興味をそそられますが

魔法少女まどかマギカ 1,2話感想

面白いです。
ある程度予想通りな部分もありつつ、予想とずれがありながらも、先々の展開でどちらに向かっていくか、予断を許さない緊張感ありで、今後が楽しみです。

予想通り、の部分は、かなり「リリカルなのは」を意識してきたなあという側面。
バトル系になりそうだったので、まあこれは予想の範囲内。
予想外の部分は、もうちょっとほのぼのした内容になるんではないかと思っていたら、最初からかなりハード路線だったこと。
蒼樹うめ先生のキャラ絵から、ほのぼのイメージしか浮かばなかったけれど、フタを開けてみれば如何にも新房&虚淵な感じの色が色濃く出ている。
そういう意味では、これは「リリカルなのは」とはやはり似て異なる路線に向かっていくだろうなあという気はします。

現時点で、ちょっと面白いのは、2話で、魔法少女の契約において、願いをひとつ叶えることができるかわりに、魔女と戦い、場合によっては命を落とすリスクを負わねばならない事が示唆される所だ。
普通の魔法少女モノだと、割とすぐに主人公が魔法を授かって使えるようになるのだけれど、この作品では、リスクがあることを伝えた上で、選択をせまり、2話が終わった時点で、まだ主人公は、その選択をしていない。
命のリスクを背負ってまで、叶えたい願いは自分にあるのかと、自問し迷う主人公が、どんな理由で魔法少女になることを選択するのか、3話以降が楽しみだし、その結果何が待ち受けているのか、という物語の展開にも興味をそそられる。
なかなか上手い導入なのではないかと思います。

つうわけで、今後なかなか楽しみな作品です。

2011/01/14

フラクタル1話感想

http://fractale-anime.com/

潔いくらいのテンプレ展開な1話
でもそれ自体は悪いことじゃないと思う。
というかこれは勇気がいる
なぜなら、絶対にラピュタとかナディアとか言われるに決まっているのだから

ボーイミーツガールの冒険物は個人的に、すごく好きなジャンルだし、アニメに向いた素材であるにも関わらず実際にアニメでつくられることはそう多く無い
その理由の一つには、あまりにも宮崎駿の存在が大きすぎて、アニメ業界で、忌避されているんではないかと自分は勘ぐっている
何者かに襲われている女の子を助けた男の子が冒険へと導かれる、なんていうのは、宮崎駿以前から存在する王道のテンプレであるにもかかわらず、そうであるがゆえに、作り手の力量、個性、テーマ性の差というのは、わかりやすいくらいにはっきりとしてしまうのだから、宮崎駿と比較されるのをわかっていて同ジャンルで勝負するのを避けるのは、むしろ当然だろう。

なのでこのヤマカンの挑戦自体は評価したい、とすら思える。
と同時にヤマカンの真価がほんとうの意味で問われてしまう作品になるだろうこともまた確かなのだけれど。

2011/01/13

DOG DAYSに期待

DOG DAYS公式サイトオープン
http://www.dogdays.tv/
リリカルなのはの原作者都築真紀氏によるオリジナル新作
制作もおなじくリリカルなのはのセブン・アークス
ということで、なのはファン的には気になる作品。

設定、あらすじ、キャラ公開されて、正直、「これはやばい」と思うくらいツボを突かれまくりで、かなり期待が高まってきてしまいました。

一部では設定が十年古いとか言われてますが、むしろそこがいいw
この「主人公が異世界に召喚されて勇者に!?」なんて90年代に使い古されたものを今更持ち出すなんて、と普通は思うかもしれないけれど、最近ではゼロの使い魔ぐらいでしかやってなかったわけで、逆に今手をつける者がいない分、競合する作品がない、という点で実は有利。
使い古されたとは言え、王道の設定でもあり、それゆえに万人に受け入れやすいし、理解されやすいのではないかと思う。
実際のところリリカルなのはだって、放映当初は、いまさら魔法少女のパロディ?と思わせておいての、王道路線で、新しいことなんてほとんどやっていなかったけど、結果は現在まで続く人気作になっているわけで、今このタイミングでこれを持ってくる都築氏の戦略家としてのセンスにむしろ自分は舌を巻く。
同時に、この設定、いわゆるボーイミーツガールものの匂いがするベタベタな作品ではないかという予想するのだけれど、この王道、ベタベタ、使い古された設定に、なのはで見せた、都築氏のストレートなテーマ性とストーリーテリングで作られるとなると、自分の好みの作品にしかなりようがない気がしてならないのだ。

んなわけで、なのはにひきつづいてこれにはまったら
ちとヤバイなと思いつつ、かなり期待しております。

関連

春アニメ『DOG DAYS』公式サイトオープン なのはなのはしてきたな!:萌えオタニュース速報
http://otanews.livedoor.biz/archives/51649157.html
 『DOG DAYS』 公式サイトオープン 売りスレ民には評判が悪い・・・
http://polyphonicar2010.blog51.fc2.com/blog-entry-1632.html

祝アイドルマスターアニメ化

http://www.idolmaster-anime.jp/

1/10に行われたアイマスライブに参戦
その場で、発表を聞いてきましたw

アイマスのアニメと言えば、過去にゼノグラシアというアイマスの名を借りただけのロボットアニメとか、ゲームのおまけとして同梱OVAとかあったりしたのですが、なかったことになっているのでw

そういえば、好きなゲームがアニメ化されるのを、ファン目線で見るのは個人的には珍しいことだったりします。
まあ基本、あまりゲームをしませんしね。

んなわけでアイマスはキャラにも中の人にもとても愛着があるのでとても楽しみです。
あと中村繪里子先生とミンゴスこと今井麻美の最強コンビでWEBラジオやるのが、一番嬉しかったりしてw

2011/01/08

2010年まとめ その他 

2010年を振り返ってみると兎に角濃い一年たったなあ、としみじみ思います。
神戸守監督のオリジナル新作、舛成監督の満を持しての劇場作品公開、そしてなのはの劇場版と
自分にとって今までの積み重ねで楽しんできた作家、作品の重要な節目になるものが、この一年に集中していたので、本当に息つく日まもなくそれらを追いかけていた、という感じです。

とくになのはに絡んでは、水樹奈々と田村ゆかりの二大巨頭のライブにも可能なかぎり参戦していたため、月1から2くらいのペースで何がしかのイベントに出向いていたような気がします。
大晦日の日には、コミケ終了後、友人宅で紅白を鑑賞、水樹奈々が歌う、劇場なのはの主題歌PHANTOMMINDSを聞いて一年が終了するという、あまりにも出来過ぎた終わり方で、後にも先にもこんなに濃い一年はないんじゃないかと思うくらい走り抜けた一年だったんじゃないかとすら思えます。

なのはにハマって以降、芋づる式に水樹奈々、田村ゆかりにハマって、それ中心で回っているような状態になってしまって他にあまりリソースが回せていないのは、正直どうなのよ?
と思わないではないのだけど、今はそれが一番楽しいので、まあどうにもならんです。

なのはは次の劇場版が2012年、1年以上先、ということで、今年は去年よりイベントも少ないだろうと思うので、ライブ以外はのんびり過ごして、来るべき日のためにお金を貯めたいなあと思います。

ということで今年一年もよろしくです。

2011/01/07

2010年まとめ 映画編

2010年観に行った劇場作品を以下列挙

魔法少女リリカルなのはTheMOVIE1st
涼宮ハルヒの消失
劇場版文学少女
宇宙ショーへようこそ
借りぐらしのアリエッティ
Colorful

2010年は劇場作品の公開本数が多くて、そう考えると少ないほうかなあ
FateとかREDLINEとかいばらの王とかガンダムOOとか見るべき作品は他にもけっこうあったかなあという印象
ただ、地方に住んでいるのとこの手の劇場アニメをやってくれる映画館が遠いので、よほどモチベーションが高くないと行けないというのが現状
劇場作品はなるべく映画館で見たいとは思っているんだけど。

劇場版商法という言葉がちょっと流行るくらいでもあったけど、興行成績の明暗もかなり別れたなあという感じ
なのは、ハルヒ、Fateなど、いままでこういったTVシリーズ延長ののオタク系の劇場作品が興行収入で億超えするのは難しいというのが常識だったのが完全に覆される盛況ぶり
一方で、劇場単発のアニメファンから一般層を視野に入れた宇宙ショーやいばらの王など箱数的に差はないものの、興行的には苦戦する傾向にあった
と、テキトーに書いてみたけど、2010年の結果をもっと情報を精査して総合的に見ていくと劇場作品の現状と今後のあり方、方向性みたいなものが浮き出てくるのではないかなーと思ってるのだけど、誰かちゃんとまとめてください。

さておき個人的には、2010年は大好きな舛成孝二監督の「宇宙ショーへようこそ」が見れて、イベントなんかも含めてたっぷり楽しめたというのが大きい。
世間的な評価は賛否分かれてしまっているけど、自分の舛成監督の評価は全く揺るがないし、次作も大いに期待したいところです。

で、まあ、ともかく2010年は、
「魔法少女リリカルなのはTheMOVIE1st」
で始まり、なのはで終わった一年でした。

続く

2011/01/06

2010年まとめ TV編

あけおめです
年末年始イベントと仕事で暇がなくいまさらですが2010年のまとめなどを


とりあえず2010年で印象に残った作品を以下に列挙

刀語
バカとテストと召喚獣
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
ハートキャッチプリキュア
夢色のパティシエール
B型H系
会長はメイド様!
Angel Beats!
荒川アンダーザブリッジ
迷い猫オーバーラン!
けいおん!!
四畳半神話体系
オオカミさんと七人の仲間たち
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD
ストライクウイッチーズ2
世紀末オカルト学院
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
侵略!イカ娘
探偵オペラミルキィホームズ
それでも町は廻っている
海月姫

それほど見てないようなきがしたけど、並べてみると例年よりやや多い気がする。
この中からさらにベスト5を絞るとなると、刀語、ストライクウイッチーズ2、ミルキィホームズ、ハートキャッチプリキュア、イカ娘、夢色のパティシエール、
ってところかって5作に絞れてない!
いや、2010年はそれくらい、好みの作品が多かったってことで、そういう意味ではここ数年の中では豊作だった気がします。

少女アニメ的には、ハトプリが、おジャ魔女系スタッフプラス水樹奈々で俺得の安心感で毎週楽しめたのと、夢色のパティシエールが、主人公の才能と努力で、勝利をつかむ少年漫画的展開で第一期最終回までテンション高く、これも面白かった、両方山田隆司脚本なんだけど、やっぱ個人的に相性がいいと改めて思いました、一方でりるプリとジュエルペットは途中で挫折してしまったなあ・・・

原作ものでイカ娘がまさかのアニメ化で、さらに大人気になったのはかなりの驚きでした。
イカ娘は実際、アニメ化すれば、原作の持ち味を活かしつつ、アニメ的に面白いっもができるだろうなとは、予想していましたが、ある意味理想的なアニメ化だったなあと思います。

ストライクウイッチーズ2は第一期に引き続き、キャラの魅力とベタな話で気負わず楽しめる良作だったと思います。
そして今年の超ダークホースにして怪作だったミルキィホームズ。当初は、日朝アニメ的な要素のネタアニメかと思わせておいて、ラストはシリアスにドラマを盛り上げて、一本筋のある作品にまとまっていた事には、賞賛を禁じえない。自分の好きなキッズアニメ的なギャグで引きつけてシリアスで落とすというパターンを、こういうところで見られたのは、とても嬉しい。
ストウイッチ2やミルホのような作品はもっと増えて欲しいなあと個人的には思います。
刀語は最近感想書いたので割愛、でも2010年作品ではかなりの上位ランクでした。


あともう一個触れて置かなければならないのは、神戸守監督のソ・ラ・ノ・ヲ・ト
個人的な期待が強すぎた為に、やや辛辣な評価になってしまったのは事実です。
それでも神戸監督のオリジナル新作が見れたというのは、それだけでも今年ひとつの事件として十分記憶に残るものでした。

以下映画編へ続く