2011/01/21

放浪息子 1、2話感想

原作既読、というか原作超好きな信者ですので、その点を踏まえての感想になりますのであしからず。

背景美術、人物を含め水彩調に統一された絵作りで、原作の絵柄やキャラの持つ雰囲気を見事に表現していて、その点だけでも、この「放浪息子」という原作のアニメ化に対する、意気込みみたいなものを感じさせられてうれしくなる。

第一話はいきなり中学生編からスタート。
原作では最初の4巻までは小学生編なのだが、そこをばっさりカットしての導入。
一話、二話通してかなり原作を再構成している。
かなり原作と違う、といっていい。
けれど原作の持っているムード、キャラのイメージは壊すことなく、原作とはちょっと違った、でも、紛れもなく「放浪息子」だと思わせる、アニメ版としての「放浪息子」を確立してきている。
漫画とアニメの表現の仕方の違いを上手く整理して、原作漫画をアニメに落とし込めているのではないかと思う。
正直かなりアニメ化するにはハードルの高い難しい原作だと思っていたので、ここまで「原作らしさ」を壊さずに出来ている事に、驚嘆する。
しかもシナリオ再構成で、となるとなおさらだ。

ただ問題点は。小学生編をすっ飛ばしているので、キャラの相関関係や立ち位置が、初見の人にはわかりずらいかもしれない、というところ。
逆に原作をすでに読んで知っている方が、小学生編のエピソードを踏まえたキャラの相関、心情がわかっている分100%楽しめている気がしてしまう。

なので、原作未読の人は、原作を読んでからのほうが、アニメを楽しめると思うので、今すぐ原作を読むことをお勧めします。
原作を読むとネタバレになって先を見る楽しみがなくなるのでは?と思われるかもしれませんが、放浪息子は物語性よりも、キャラの心情、相関関係、思春期の少年少女の心の機微に共感したり、ニヤニヤしたり、ハラハラしたりするのが主だと自分は思うので、全然問題ないと思います。

そんなわけで、かなりの絶讃モードです。

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志村 貴子

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