2012/08/05

リリカルなのは2ndA's感想追記

イロイロ気になったので、なのはA’sのTV版を確認のため10話から13話まで見なおしてみた。

劇場版との違いとして、アクションシーンがパワーアップしているのは当然のことなので、そう驚きはしないのだけれど、ドラマ、ストーリー部分で、交わしている会話の内容や流れはほぼ同じなのに、キャラの情感、解釈の仕方に深みが増していることに驚く。
特に夢の中でのフェイトとアリシアのシーンと、はやてとリィンフォースの別れのシーンは、かなり違うものになっている。

中でも、TV版と劇場版で、多分一番違うのは、「闇の書の意志」としての小林沙苗の演技だろう。
TV版だとキャラ自体の目にハイライトがなく、無感情、無機質な面が強調されていて、小林沙苗の演技も、感情を抑制したものになっている。
これが劇場版だと、「悲しい運命を背負ったもの」としてちゃんと感情のあるキャラとして描写れていて、演技もそれにそっている感じ。
これはTV版だと一緒くただった闇の書の意志と防衛プログラムが、劇場版でナハトヴァールとして最初から分離されているせいでもあるだろう。
それを踏まえてのはやてとリィンフォースの別れのシーンでの小林沙苗の演技が、TV版と比べて、はやてに対する慈愛と温かみに満ちたものに変わっている。

特にはやてとリインフォースの別れのシーンはTV版を見なおしてみて、え?こんなにあっさりしてたっけ?と思うくらい見せ方が違う。
TV初見で見た時ですらめちゃめちゃ泣いたシーンであるはずなのに、それが見劣りしてしまう。
これは、むしろ劇場版が、自分の中で美化された記憶の中での名シーンをそのまま再現してくれていたということなのだろう。
それ故にあまりに自然で、TV版と比較してみるまで、その差、違いを認識することができなかった。
改めて、劇場版2ndA'sのパワーアップリメイクの凄さを実感した次第であります。


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