2011/01/31

魔法少女まどかマギカ 3,4話感想

おもしれー
4話に至って、主人公のまどかが、魔法少女になって変身しない。
普通の魔法少女アニメとしては、まずありえない
人が死ぬとか死なないとかいうよりまず自分はそちらの方にシビれる。
それだけに、まどかマギカという作品は、魔法少女アニメの構造に手を突っ込んでいるといえるかもしれない。

(※以下ネタバレ有り)

3話で、まどかの望みが、とりえのない自分が魔法少女になって周りの人を助けることが出来れば、それで十分自分の願いは叶う、とマミに話す。
このまどかの思考は、魔法少女になったら何でも願いが叶えられるという問に対して、子供向けの魔法少女系アニメの主人公ならば「正解」に近い答えではないかと思う。
しかしその直後、マミは敵に食い殺され、その事実を前にまどかは自分の甘さを思い知らされ、否定される。
一方でさやかは、ケガで演奏できなくなったヴァイオリニストの少年の手を治す為に、リスクを承知で魔法少女になることを選択する。

まどかは何を望み、何を願うために魔法少女になることを選択するのか?
願いの内容によっては、より大きな悲劇を生む可能性も帯びてきて、ゾクゾクする。

魔法少女ものの物語は、運命や成り行きで付与された力を元に、何かと戦ったり、何かを救ったりというのがごく当たり前で、手に入れた魔法とそれによって得た経験で主人公が成長したり、夢や思いを遂げたりというのが定番である。
ところがまどかマギカは、魔法少女になることを選択することそのものが主人公にとっての試練であり、ドラマの中心に今のところなっている

「魔法少女」という定番ネタを逆手にとった、まさに邪道の魔法少女アニメと言ったところか。
正直このまま最終話付近まで、まどかが変身しないなんて展開もありそうな気がしてきて怖い。

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