2011/04/01

フラクタル 総括

全話見終わったので感想


最終話を見ているとクレインがフリュネを好きだから助けたいんだ、というのが最も重要な部分であることはわかるんだけど、10話以上かけてここに至るまで、クレインがどうしてフリュネを好きになったのか、説得力をもって描けていないので、ドラマとして伝わって来るものが何もなかった。

世界観や設定が実のところよくわからなかったりいい加減でも、主人公の動機と目的がはっきりと視聴者に伝わっていれば、視聴者は物語やキャラに感情移入して作品を楽しめるんだけど、フラクタルは、これができていない。
これは自分が思うオリジナル作品が失敗する典型的なパターンなんだけど、見事にそれにハマってしまっている。

フラクタルで唯一褒めるべき点があるとするなら、今の時代に大上段からメッセージ性の強い作品テーマ性のある作品を発信しようとしていたことで、それは作品の端々からも感じることができた。
だが、視聴者としてはキャラも世界観も中途半端に描けていないこの作品から、何をとっかかりにしてこの作品のメッセージやテーマを、読み解くべきか、正直、お手上げなのではないだろうか。

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