2014/04/05

未確認で進行形総評 普通を普通に描ける強さ

未確認で進行形全話視聴ということで総評です。

本作は2014冬期スタート作品ではほとんどノーマーク、1話を見るまで原作もどんな作品かもまったく知りませんでした。

しかし終わってみれば、BDをシリーズで購入決定するぐらい超お気に入りの高評価となりました。
ジャンル的には所謂日常系ラブコメ作品で、昨今必ずしも珍しくないタイプの作品でありながら、作画、演出、内容、キャラ等々好みの要素が高水準でここまでそろった作品は久しぶりというか、自分的には珍しいことかなと思います。


そんな未確認で進行形の1話での印象はさほど強烈という訳でもなかった。

「ある日とつぜん祖父に決められたという許婚の男の子が現れて同居することになることからスタートするラブコメ」という1話の概要だけでも、非常にべたというかありがちなもので、ごく普通。
ただ、作画のよさと演出の丁寧さは群を抜いていて、なかでも料理シーンを逃げずに丁寧に描写していることには、目を引いた。
日常系ラブコメとしては、普通な内容だけど、作画演出がこのレベルで続くなら安心してみていられるからいいかなあ、と最初は割りと軽い気持ちで見ていた。

その印象が徐々に変わってきて、決定的にこの作品好きだわーと自覚したのが、9話で小紅が白夜にデレる回。

小紅は本作のメインヒロインではあるはずなのだけれど、スタート時の印象では存在感がやや弱い。
というのも姉の紅緒が重度のシスコンで妹の小紅を常軌を逸して溺愛するへんたいっぷりと、許婚の白夜のお目付け役としてついてきたロリ小姑・真白の存在感が目立ちすぎいてて、紅緒と真白に比べると小紅が一歩引いた印象を受けてしまうのは致し方ないかと思う。
そんな存在感の薄い小紅と、さらに輪をかけて存在感の薄い白夜との関係がちょっとずつ進み、小紅が白夜への気持ちが知らぬ間に大きくなっていたのをはじめて自覚してしまうというのが9話。
この9話の小紅がめちゃくちゃかわいい。というか、かわいいと思わずにいられない。
小紅のキャラが、巨乳安産型で料理家事全般が得意な完璧なお嫁さんスキル持ち、という属性が付与されているが、それが単なる設定ではなく、シリーズ通して徹底的に描写されている。
第一話で印象的だった小紅の料理シーンは一話だけでなくことあるごとに描かれ、その他家事をしているシーンも頻繁に登場し、お嫁さんスキルの高さを印象付けている。
生徒会長で成績優秀な姉に引け目も感じ、一歩下がった性格、高い料理家事スキル、巨乳安産型
、許婚としてここまで完璧な嫁はいるだろうかと誰しも思うだろう。

親に決められた許婚同士がはじめはとまどったり、反発しながらも徐々に関係が深まっていく、というのはそれこそ使い古されたラブコメものの黄金パターンではある。
ただそれを、こうやって、こんな女の子を嫁さんにしてえええと思わせるキャラを丁寧に丁寧に積み上げて描き、その女の子がついにデレるということの破壊力!
この小紅かわいさというのが表面的な即席のかわいさではなく、9話かけてじっくり熟成させてきたからこそ、見る側にそう思わせる説得力と強さを生み出しているのだ。

未確認で進行形は、いってしまえば、よくある普通のラブコメであると思うし、それ以上の作品概要の説明のしようがないかもしれない。
しかし、この「普通」をそのままに、おもしろく、魅力的にみせるためには、手間暇をおしまず丁寧に丁寧に煮詰めていかなければ成り立たせることのできない「普通」さであり、ものすごくハードルの高い「普通」なのではないだろうか。
最終話もきれいに終わらせた印象で、1クール作品としてみても小さくそつなくまとまっているが、やはり、その普通さも、また愛おしい。

本編についてはとりあえずこんなところで。

ところで、もいっこ未確認で進行形で特筆しておかなければならないことといえばやはりメインキャストの3人だろう。
紅緒役の松井恵理子、小紅役の照井春佳、真白役の吉田有里、三人ともほぼ新人(吉田はこれがデビュー作)というのだから驚き。
この三人でやっているニコ生の「夜までみんなでぐっ!」あとおいで見始めたのだけれど、これが
またおもしろい。


↑この初回の放送で松井恵理子の愛称が吉田有里の提案したカッターに決まる瞬間とそれを受けてのジェンガの流れ神懸っていて必見。
すでに人気のある声優使わずにこういうところでチャレンジして新しい芽を発掘してきてるのもえらいなあと。

あと先日触れたMVの「ぜんたい的にセンセーション」含め、本作で動画工房への認識がアップしたのも本作で得られた大きな収穫だったとおもいます。 



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2014/03/28

桜Trick 感想

最終話まで視聴みたので感想をば

一言で言うと、みてて幸せになれるアニメ、でした。

1話をみた段階では、いきなりキスして、あーガチ百合ものなのかなあ
と思いきやそんなことはなく、シリアスな展開にはほとんどならず、
ゆるーい感じで女の子どうしのいちゃいちゃちゅっちゅっを毎回みせるという、ほぼそれだけ。
はじめは、なんなんこれ?と戸惑いながらも、いちゃいちゃちゅっちゅっしているのをみせられているうちに、それだけでだんだん脳がしあわせに満たされ、多幸感につつまれていくという不思議な感覚に囚われ、それが病みつきになってしまていったという。
おかげさまで、2014冬期作品の中で常にリアルタイム、ツイッターで実況しつつの視聴をせずにいられなかった、そういう意味ではかなり特別な作品でした。

さて、桜Trickをみていて感じるこの幸福感とはいったいなんなんだろう、と疑問に思いつつも、とりあえずそれは横においといて最終話までたのしんでしまったわけですが、実は最終話を見ている最中に、ふっと、その疑問の答えにだどりついたというか、つながってしまいました。


うちに山の様にあるリリカルなのはの同人誌で自分が特に好きな内容が、だいたいこんな感じのものばっかりでしたwwwwwwwwwwww
百合カップリング認定されたなのはとフェイトが学園でだいたいいちゃいちゃしているだけ、
まわりにひやかされたり、あきれられたり、キスしたり、不安になってお互いの気持ちを確認しあったりという内容。
そのなのフェイのいちゃいちゃを見ているだけでニヤニヤしながら幸せになれるというその感覚と、桜Trickを見ているときの幸福感がよく似ている。
違いといえば元ネタがあるかないかでしかないかもしれない。

というわけで、桜Trickは元ネタのない百合カップリング同人誌だったのではいか、という説を提唱してみたいと思います。

いや、べつにどうでもいいです、自分の中ですべて腑に落ちたというだけの話ですので



 


2014/03/17

未確認で進行形MV「ぜんたい的にセンセーション」がすごい

絶賛ハマりちゅうの未確認で進行形ですが、本編の細かな感想はまた後日にまとめてするとして
今回はその未確認で進行形のMVについてです



このMVを最初に見たのは某とらの店頭で流れていたものでした。
その瞬間に目が釘付け、3周か4周くらいみて、これどこで手にはいるんかなー
DVDかなにかの特典?ちょっとほしいなーとかなり気になったものの
そのときは用事があったので、その場ではいったん保留。

後日、ニコ動で同じ動画を見つけ、あらためて調べてみたところ、原作コミック4巻の限定版に付属している映像特典だったことが判明、その場で購入を決意したしだいであります


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購入以来1週間ほぼ毎日何回も見てるくらい、ものすごい勢いではまっています。

なんというかキャラクターたちが、終始くるくる跳びはねていて、すごく元気があって、楽しそう、見ているこちらも、だんだん気持ちがハイになっていく。
曲ももちろんいいけど、とにかく作画が見てて気持ちいい、うまい!

特に自分がすっげえとおもったのが上の動画の0:44あたりからのましろが後転しながらカメラに近づいて伸びをするカット
あと、1:46のあたりの俯瞰カメラに右上から小紅が歩いてはいってきてカメラを見上げてくるっとまわって左下に抜けていくカット
キャラをくるっとまわすだけでもそこそこ難しいと思うのだけれど、それをカメラによりながら(つまるところキャラを拡大縮小させながら)動かしているという、これ二重で難しいんじゃないのかなあと。

また1:43あたりの小紅が両手を横に広げて胸と肩を揺らして歩いているカットなんかは
ただ歩いているだけで、これより凝ったカットは他にもあるので、普通の動きにみえるけれど、小紅のキャラ性とかわいさがよくでていて普通なんだけれど普通じゃない。
本編をすでに見ていてキャラを理解しているから感じる部分でもあるのかもしれないが、単に作画がいいというだけでなく、こういったところでキャラ性や作品にそった動きがそれぞれつけられているのもポイント高い。
他にもフルバージョンも含めると、ここがいいあそこがいい、というポイントは枚挙に暇がないので、機会があればぜひフルバージョンを見てほしいところです。

この流れでついでにOPについてもちょこっと



冒頭のらったたらったの小紅もかわいくて好きなのですが
0:55辺りからの白いワンピースきた三人のうち小紅を残して両脇の二人が浮いていくカットが不思議な気持ちよさがあって、かなり好きです。



おまけ
EDの最後の最後でましろがゆれながら最後カメラ目線になるとこ、ここも好き
こういう風にキャラを揺らすのに、自分は弱いらしい

というわけで現時点でまだ放映中の、未確認で進行形ですが
本編もこの作画力はいかんなく発揮されていて、毎回でてくる料理シーンが手抜きなしのガチで作画してたり、日常動作ではっとするようなカットが散見されるなど、作画陣の優秀性を感じています。

はてさてこんな感じで、本編にもどっぷりはまってしまい
原作コミック4巻まですべて購入済み
BDも購入決定済み
次に出る原作5巻の特装版も購入予定であります。


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どちらもOVAがつくようなので、たのしみだー


2014/02/24

最近見てるアニメとか

なんか最近全然書かなくなってしまったのだけど、時間があいたので最近見てるアニメのことなんかをざっくりととりとめなく書いてみる

・未確認で進行形

今一番のお気に入り
わりとフツーの日常ラブコメ系なんだけど、普通さ故に見てて安心できるのとつくりの丁寧さにちょいちょい感心させられ、ところどころ、おお、と思える日常芝居や作画もあって高いレベルで安定しているのもいい
制作が動画工房ということで、ここに来て自分の中で動画工房の注目度が少し高まってきたのもポイント
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%94%BB%E5%B7%A5%E6%88%BF

恋愛ラボもよかったし、ゆるゆり、GJ部あたり最近いい仕事している印象。


・桜Trick

もう一個のお気に入り
1話を最初見た次点では、いきなりキスした!ガチ百合はちょっと苦手なんだよな~(ストロベリー・パニックがフラッシュバック)
とか思ったんだけど、二話以降、「ちゅう、しろちゅう!」とか思うくらい脳みそが桜色に染まる謎の中毒性にすっかりやられてしまった。
しょっちゅうちゅっちゅ、ちゅっちゅするメイン二人のらぶらぶっぷりと頭のゆるさになんか見てて幸せになって浮世の嫌なことを忘れられる、そんなアニメです


・のうりん

ゆかり王国民の義務として、いや、それだけじゃないくちゃんと楽しんでますがw
ただなんというかパロディネタはすべってるなぁというか、ちょっと寒い
むしろ真面目な農業ネタをちゃんとやっているときの方が意外と面白かったりするので困惑する。
は、まさか寒いパロディは農業ネタを際だたせるための孔明の罠!
なわけないか



・最近、妹の様子がちょっとおかしいんだが

内容的にはそれほど好みというわけではないのだけれど、エロネタ、キワモノの設定に反して地に足がつくギリギリのラインを歩いている感じが面白いといえば面白い
いやしかし、桜Trickといい、すごいものをTVでながしてるよなあ、と


・Wake up girls

一応見ている、なんというかボロボロ
お話自体はそんなに悪くないんだけどなんか一時代前のアイドル物って感じがしてしまう


・世界征服 謀略のズヴィズダー

始まる前の印象ではもっとまじめに世界征服するのかとおもってたんだけどご町内ものだったかー
というスケールの小ささにちょっとがっかりはしている
まあ、超贅沢なコメディではあるんだけど


あと継続で見てるもの

・マギ二期

毎週割と楽しみに見ているのだけれど、マグノシュタット編に入ってから状況設定についていくのがちょっと大変
あとモルさん分が足りない、足りないよ

・ガイストクラッシャー

はじめの数話での主人公の性格や行動がとても好印象で、そのまま、なんとなく見続けているのだけれど、安定して面白いです、久しぶりに男子キッズもで当たりを引いたかも
やはり、西園悟脚本にやはり外れはなかった

・ガンダムビルドファイターズ

自分がいまさらなんか言わなくてもわかってると思うけど面白いっす
なぜこれが今まで出来なかったのか、むしろ今だからこそようやくこれができるようになったということのか。
もうTVのガンダムはこの路線でいいと思う、ロボットアニメを救うのはこの方向性だよ

アイカツは見たいんだけどかなりたまってしまった・・・

あと見ているものとしては咲、中二病、てさぐれ、となりの関くん、弱虫ペダル、おねえちゃんが来た、うーさー、
あとは大体1話見たきりになってしまったものがほとんどかなあ
ウィザードバリスターズ、いなりこんこん恋いろは、ウィッチクラフト、スペースダンディ当たりは見た方がいいんだろうか、どうなんだろうか

最近はじまったハピネスチャージプリキュアはハトプリの長峰監督なので期待



とりあえず最近はこんなとこです

2014/01/28

アイドルマスター劇場版 輝きの向こう側へ 感想

初日初回、舞台挨拶ライブビューイング付きで見てまいりました。

とりあえず本編の感想なのですが、見るまでは正直期待半分、不安半分でした。

製作決定の発表を受けてからの公開までの期間の短さ、一年弱は短すぎるのではないか、という不安。
もう一つ、TVシリーズが物語的にも作画演出的にも高いレベルで完成されていたので、それを受けての劇場版、TVシリーズのその後の物語、ということで、TV版と同等、あるいはそれ以上のものを、同じ「アイドルマスター」で実現できるのかという不安。
さらにミリオンライブからの新キャラ参加でどうなるのか。
といった不安を抱えつつも、TVシリーズを作ったスタッフには厚い信頼もあるし、やっぱり大好きなアイドルマスターの新作を見たい、欲しい!という純粋な期待というか欲求は高かった。

それだけに自分の中でハードルを上げすぎてがっかりしないようにするのに無駄に必死でした。


で、結果なのですが不安のひとつは的中
作画が・・・・・orz
ところどころ怪しい場面や間にあってないなあというカットがちらほら
それもクオリティが低いというより、やっぱり時間が足りてないなあという感じで、もったいない。
折角できるスタッフが集まってるのだからもっと時間をあげてじっくり作ればいいのに、と思ってしまいました。

ただ、不満な点をあげるとすればむしろそれだけ、あとはほぼ満足といっていい内容でした。

時間といういう問題でクオリティに期待できないかもという点でむしろ不安に感じてたのは、作画的な面よりも、TVシリーズで実現していた、それぞれのキャラに配慮したきめ細やかな描写、演出が削がれてしまっているのではないかということだったのだけれど、それは全くの杞憂でTV版同様、それは徹底していて、隙がなかった。

そんなわけで、後はストーリーを存分に楽しむことが出来て、そこはよかったなと。

でストーリー面については、TVシリーズの到達点からそれを受けての765プロの物語としてとても良く出来ていた。
一本の映画として物語のまとまりもよく、おそらくTVシリーズ未視聴でも問題なく楽しめるのではないかと思うのだけれど、TVシリーズを見ていれば、それぞれのキャラの各シーン、セリフ、その時の思いが、TVシリーズを経てのキャラの成長と積み重ねによって生まれた意味合いの深さを含んでいて、ズンと心に響いてくるという仕様になっていて、ちょっとしたシーンやセリフでもウルウルきてしまう。

また今回ミリオンライブから新規キャラとして7人、その中でも矢吹可奈をドラマの中心に据えたのも功をそうしていた。
765プロのアイドルのみでは、TVシリーズ以上のドラマや成長を描きづらいところに、新規キャラ、アイドルの卵、春香たちの後輩というポジションでドラマを担う役割をうまく果たしていた。

一番関心したのは本作のストーリーが上記の二点を含めた上で、TVシリーズラストで春香がたどり着いた結論、765プロのアイドルたちがが獲得した「765プロ」のあり方を、もう一度確認し前に進んでいくという物語になっていたということ、そしてそれがまさに「天海春香」の物語として見事に昇華されていた。


可奈のとった行為と結果は、プロとしてほぼ許されないことではないかと思う。
しかし、その可奈を春香は見捨てない。
「みんなで」「いっしょに」それが天海春香であり765プロだから

可奈の行為と結果からすれば、普通の物語なら、春香の優柔不断にも結論にも他のメンバーが異を唱えたり、反発してもおかしくない。
おそらく美希は今でも春香と正反対の考え方をしているだろうし、昔の千早なら志保の考えに近かったかもしれない。
でも美希は春香に口を挟まないし、千早は春香が出す答えを待っている。
それが何故なのかといえば、春香が出す答えを、765プロのメンバーは全員わかっているからなのだ。
TVシリーズでたどり着いた春香の出した結論、「みんなで」「いっしょに」なにも捨てることなく前に進んでいく、今度も同じ答えを春香なら出す、そしてその答えが自分たちを、そして765プロを今ここにある765プロにした答えであることを、みんな知っている。
だからプロデユーサーがリーダーとして選んだ天海春香の出す答えをみんなが待ち、その答えに、やっぱり春香の答えはそうだよね、と納得し、それにならうのだろう。


映画を見ていた自分にも春香が出すであろう答えがほぼわかっていたので、春香の優柔不断が少々もどかしかった。
「はやくはやく、可奈ちゃんののとこに直接行ってお話きいてあげてー」と思っていたのが、なかなかそこまでいかず、ずるずる結論を引き伸ばしたあげく、ようやっと会いに行ったら、あんなことになってしまっていて、それをみた瞬間
「いやいや可奈ちゃんそれはあかんわーないわープロとして許されんわー」とドン引きしてしまった。
しかし、それをみてもブレない春香さんはさすがやでーと思いながらも、ちょっとモヤモヤ
でも「私は天海春香だから!」と言われてしまうと
「うん、はい」というしかないくらいに、作品が積み上げてきたテーマとキャラの強さがそれを押しのけてしまうくらい強固で、道理が引っ込んでしまうというなかなか不思議な味わいを感じていた。

加奈ちゃんがちょっと損な役回りになってしまったけれどあそこまで追い込まないと、おそらく春香の「みんなで」「いっしょに」の思いの強さ深さが際立たなかっただろうなーとも思う。


「天海春香」がリーダーで主人公でなければおそらく納得出来ないこの物語の結末。
「私は天海春香だから!」という予告でも使われていた印象的なフレーズは、まさにこの映画そのものを表していたといってもいいくらい、この物語は天海春香の物語だったといっても過言ではないかと思う。


さて、作品の核心部分としては、こんなものだけど、他にも美希の春香に対するライバル心とか、雪歩の成長とか、伊織の役どころの美味しさとか他にも語るべきポイントは多々あるのですが、とりあえずこんなところで。

ただ今回やっぱり思ったことは、765プロメンバーだけではもう完成されてしまっているので、今後アニメを作るとするならミリオン組を出していくことは必要だなあ、と感じました。







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2013/12/14

かぐや姫の物語 (内容に全く触れていない)感想

だいぶ遅くなりましたがようやく見てまいりました。

まず最初に結論から

みたかった「高畑勲」の作品をみることができた、それだけで感無量

です。

いやもうほんとそれだけで十分、というくらい満足でした。
見に行く前から、そうなってくれるだろうなーという期待はあったのだけれど期待通りでよかったです。

さて本作に行く前に、高畑勲について言及せねばなるまいと思います。
というか本記事はむしろかぐや姫にかこつけた高畑勲語りです。

まず前作であるところの1999年公開の「となりの山田くん」
ジブリの中でも指折りの失敗作と思われている方が多いのではないかと思います。
当時もいまも「なんで山田くん?」と思わせるくらいどうしてこれを題材にして映画を作っちゃったんだ、という問題作でした。
この作品で使われた水彩調のデジタル彩色でセル絵とは違うアニメーションを作るという手法は、かぐや姫の物語でも採用されていたわけですが、その技術の革新性と異常な手間とカネのかかり具合にもかかわらず、その素材が「山田くん」であったがためにまったく見向きもされず、評価もほとんどされまぜんでした。

高畑勲という監督はあくまで演出家であり、宮崎駿と違い自分で絵を描くことをしない。
しかし、宮崎駿が、絵作りという点で、ある程度確立された手法を繰り返し映画を作っていたのに対して、高畑勲は常に新しい手法を導入してそれを試しながら、作品を作ってきた。
高畑勲は常に革新的で日本のアニメーションの表現の枠を広げることに最も貢献した存在だったといっていい。
今では、TVアニメでも当たり前になったレイアウトシステムや細やかな日常描写、深い心情描写を先んじて確立したのは高畑勲だった。
「となりの山田くん」もまた、高畑勲らしい革新的な手法、技術でつくられた作品だった。
しかし、その映画の中身はよく知られた4コマ漫画の家族の日常を描くものだった。
だが、当時は気づくことができなかった先進性、革新性が実はここにもあった。

「4コマ漫画 の 家族 の 日常 を 描く」

4コマの前に「萌え」とつけて、家族を美少女とか女子高生に置き換えれば、今や普通になった深夜の日常系アニメそのままじゃないか。

当時「となりの山田くん」を見たときの自分の感想は今でもはっきりと覚えている。

こんな昭和然とした家族が今の時代に存在するわけない、家族のありふれた日常を描いているようで、既にそれ自体が失われた理想であり幻想であり、ファンタジーでしかないじゃないか。

そう思った。

そうして10年たって気づいてみたら、日常をファンタジーとして描くアニメが世に溢れかえってしまっっていた。
ああ、なんという先進性、当時だれもそんなことに気づけるはずもない。


やや脱線したので話を戻します。

「となりの山田くん」の作品の平凡を通り越した普通さと技術の革新性のアンバランスは、当時見ていて歯がゆかった。
そんなもん普通の観客に理解できるか!企画の段階でもうちょっと考えろ!
、と。

しかし、実のところ高畑監督の作品のすごいところは、平凡な普通のことをすごく普通にすごい技術を費やして描いているんだけど、普通はそれに気づけないってことなのだ。
小学生時代に見ていた「アルプスの少女ハイジ」や「赤毛のアン」の本当にどこの何がすごいのか、
自分が、「演出」というものを意識してアニメを見始めて二周ぐらい理解が深まってようやっとわかるようになったくらいだ
「となりの山田くん」だってそういう意味では「すごい」「平凡」な作品であることに違いはないのだが。

しかし、「火垂るの墓」以降高畑監督がジブリで作った三作、「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「となりの山田くん」この三作は正直、いずれもなんでこんな企画で作っちゃうかな?と疑問に思わざるをえないものだった。
自分自身これはどうなんだ?と思う一方で宮崎駿の評価と名声が上がり、世間に認知されているのに対し、そのジブリをもてはやすニワカに高畑監督の作品がハズレ扱いされることも気に食わなかったし、忸怩たるものがあった、「ハイジ」や「アン」のすごさが理解できるようになっていただけに
(ああええ、まあ嫌な自意識だとわかっていますよ、こういうのは)

そして「となりの山田くん」以降、これが「高畑勲」なんだ、と、そう言える作品をもう一度作ってもらいたい、そういう思いがくすぶる一方で、なんの音沙汰もなく時が過ぎていき、このままもう引退なのかなあと半ば諦めていた頃に、ついに沈黙を破って登場したのが、「かぐや姫の物語」だったというわけです。

で、今回「山田くん」と同じ手法を使っていても、古典であり、おとぎ話然とした竹取物語を題材にすることで、水彩調、絵本風の絵をそのまま動かすということで、題材と手法がマッチしていて、観客から見てもどうしてこういう絵作りなのか、というのがすんなり理解できる企画になっていたのは非常に良かったと思う。
その上で、誰もが物語の筋を知っている古典を題材にすることで、「平凡」「普通」であってもそれが許容される題材でもある。
古典や誰もが知る名作を題材にする。
これが結局、高畑勲が作品を作る上で最も必要な条件であったわけだ。

遅きに失した感はある
けれど「となりの山田くん」が最後の作品にならなくてよかった、本当によかった
自分が尊敬するみたかった高畑勲をみることができて本当に良かった。

「かぐや姫の物語」という作品は自分にとってそういう作品です。




追記

「風立ちぬ」が「見たくなかった宮崎駿」だったのとは真逆の感想なのは、皮肉というかなんというか・・・







おまけ

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↑この侍女の映画における存在感と役割はすごいよね、映画見ているあいだこの子からずっと目が離せなかった



2013/10/05

シンフォギアG 全話総括

シンフォギアG最終回含めての総括

の前に

衝撃の5話以降の展開について少しだけ触れておきますと
まあ、響きの腕はあっさり再生されてしまって、肩透かしをくらった格好になって
5話を絶賛して持ち上げた自分の立場は?みたいな感じになってしまって、あれなんですが
まあリアルタイムだから書けたことってことでひとつ

というわけで完結を迎えたシンフォギアGなのですが、中盤以降の毎週の引きが卑怯なくらいにうまくて、ドキドキ・ワクワクで毎回とにかく楽しめた、そういう意味では一期に引き続いて面白かったし期待を裏切らなかったわけだけれど、食い足りなさ、不満な点をあげていくと割りとポロポロ出てきてしまう。100%満足できたかといえば答えはノーだ。

ただこの満足できなかったことの正体の半分は、この世にシンフォギアが存在せず、一期が比類ない存在であったのに対して二期のGは、「シンフォギア」が存在する世界、比較対象が存在する中での相対評価になってしまうせいなので、致し方ない面がある。
とはいうもののその感じた不満は逆に第一期の美点をを再確認することにもなったとも言えるかもしれない。

シンフォギアというアニメの面白さは一期も二期もそう変わらない、適合者にその面白さを説くなど今更不要だと思うので、今回はあえて、二期に感じた自分の不満をあえてまとめておきたいと思う。


自分がGに感じた不満の多くは、各キャラの抱える葛藤、ドラマ、その描写がが全体的に雑になってしまっている点ではないかと思う。
1話で派手に登場したマリアは、中盤以降1人で思い悩むだけで物語の中心から外れてしまい、他のキャラとの絡みも少なく活躍の場が殆ど見られなかった。
それに対して調と切歌の葛藤の方が中盤以降は、むしろ中心といった様相になってしまった。
響の「偽善」という言葉に対する過剰な反応に対する答えも未消化に思えた。
また、一期に比べてGでは響が主人公としての存在感が薄く、役割を果たしきれていなかったような気もする。
唯一一番うまくいっていたな、と思えたのは自分の居場所を手に入れたことの幸福とそれを守ろうとするクリスと、一期では薄かった翼さんとの関係の進展くらいかもしれない。

二期になってキャラの数が倍に増えた弊害なのかもしれないが、ひとつひとつの描写や積み重ねがうまく機能しなくて描きたいことは流れの中でつかめるのだけれど、それがもう一歩こっちの気持ちを盛り上げるに至らない、脚本演出の力不足をやや感じてしまった。

逆に第一期が響、翼、クリス、さらに未来を加えて、響を中心にそれぞれのドラマを、キャラ同士の関係性の中できっちり描かれたいたということを思い知らされた。


といった具合で割りと作品の根幹に対する不満、って感じになっちゃうんだけれど
逆にそれ以外の部分では、ほとんど不満はないし、Gのよかった点は、今あげた不満以外全部
といっていいくらい、やっぱりシンフォギア大好きな作品なのです。

そんなわけで、第三期あってもいいのよ?
とりあえず第一期悩んだ末、買って正解だったBDは、二期も引き続いて買う気まんまんですから!



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