2012/11/20

これまでのお話とヱヴァQ感想

ヱヴァQ見てきたので感想。

一応内容に一切触れず、印象のみでの感想です。予断すら持ちたくないという人は避けてください。
あと毒を吐きます。

先に言っておきますが、エヴァに対しては非常に面倒です、エヴァ以前からオタやってた人間なんてそんなもんです。

というわけでQに行く前にエヴァに対する個人的立ち位置を超簡略で

TV阪リアルタイム視聴
初期 → トップ、ナディアの庵野監督の最新作だ、わっほーい、いいよ、いよーサイコー!!
中期 → やべえ俺たちもしかしていまスゲエ作品に立ち会ってんじゃね?
最終回 → あはははははははははははははは、庵野自爆ゲラゲラ

エヴァ論争勃発 → やべえ超楽しい

Air/まごころを君に → あー完膚無きまでにエヴァは終わったな。エヴァいろいろあったけど楽しかったなあ。

序 → は?リメイク?今更もうエヴァとかどうでもいいよ、見に行かない。庵野は早く新作作れ

破 → なんか絶賛がうるさいから見に行ってやんよ!なんだよ、いつの間にか若者向けのリア充が見るアニメになったのかよ!

という感じでTVシリーズ至上主義者なので、
ヱヴァ新劇場版には基本的にとても冷めてます。
とはいえ破は娯楽として面白かったし、いーんじゃないのかなあ。
前向きなシンジ君もあってもいいのかなあ、それで多くの人たちが楽しめるものになっているのなら、と思っておりました。

で、Qなわけですが、その流れでQもまあ、普通に娯楽作品として楽しむかー、前作では成し得なかった幸せなシンジ君とかも悪くないよねーという感じでいました。

結果

Q → なにこれ予想の斜め上過ぎwwあーでもエヴァってこうだよ、これがエヴァだよね、ゲラゲラ←NEW!

ってなったんだけど、でも冷静になってみると、これってつまらない。
だって過程が違うだけで旧版と同じことを繰り返してるだけなんだもん。
ならリメイクしてまで作り直してる意味ってなんだ?

そしてふと気づいてしまった、自分は、旧版と違う結末を新劇場版に求めているのだと。
 その結末が、シンジ君が幸福になることであるかもしれないという可能性に、苛立ちと期待の両方を抱いていたのだと。

シンジ君が幸せになって、エヴァがリア充向けアニメになる事が、期待していた形であり、同時にそれが、自分にとっては最もダメージがでかいことだったんだと、悟って凹んだ。
見るものに、否、オタクにダメージを与えてこそエヴァではなかったか!
俺たちのエヴァが帰ってきたとか喜んでる場合じゃねえよ。

やっぱりこんなエヴァいらねえ!






な、めんどくさいだろ。

2012/11/12

メカ+美少女+日常=ガルパン・武装神姫 / これが現在のアニメの最先端。

先日ツイッターの方で、エヴァの劇場版放映で盛り上がるTLを横目に、冷やかしを込めてこんなことを、ポロっとつぶやきました。



割とその場の思いつきだったのだけれど、自分の中でこれがヒットして色々現在のアニメ状況を考えるに、真実をついているのではないかと思えて、色々考えてたら面白くなってきたので、ちょっとまとめておこうこうと思います。

初めにエヴァですが、Qの公開も間近に迫って、世間では盛り上がっていますが、正直自分の関心は低いです。
なぜなら自分にとってエヴァは「Air/まごころを、君に」で完結しているから。
「エヴァとか古い」と言ってしまうのは、そういう個人的な思いと世間とのズレからくる苛立ちみたいなもんです。まあそんなことはどうでもいいんですけど。

とはいえ、エヴァって開始が1995年でもう20年近く前。
当時のエヴァは、まあたしかにその時代のアニメの先端だったかもしれないけれど、その実態は、昭和から続くロボットアニメや、特撮を含めたオタク的文脈の総決算をやってみせた作品でもあったと思う。
言ってしまえばエヴァは実に昭和臭い作品なのだ。
なにそんな昭和臭いもんで盛り上がってんだよ!
今は平成、西暦で言えばゼロ年代も終わっちゃってるのよ?
今の時代の先端のアニメを見ようぜ!

ということで、私がいまオススメする、昭和生まれでも楽しめるアニメの最先端な作品は「武装神姫」と「ガールズ&パンツァー」です。

ガールズ&パンツァーと武装神姫
一見して、メカと美少女もの一種、何が新しいのか、と訝しむかも知れない 。
だがメカと美少女という二大要素は、アニメにおいて絶えず描き続けられてきたオタクに受ける鉄板要素であり、それ自体は古い・新しいという類のものではない。

ではなぜ、ガールズ&パンツァーと武装神姫が、先端であり、新しいのか。
 それは、この二作が、ゼロ年代のアニメを席巻した「日常」という要素を作品の重要な柱として据えているからにほかならない。
この二作品に関わっている島田フミカネ氏関連の作品で先に作られたストライクウィッチーズでも、キャラの日常シーンは数多く描かれていたが、敵がいて戦う目的があり、そこにドラマも物語もあった。
こういう作品をさして「日常系」とは言い難い 。
しかし武装神姫は、神姫たちとそのマスターの日常があくまでメインであり、戦闘は完全に添え物であり、敵も存在しなければバトルそのものに大きな目的はない。
ガルパンにおいて戦車で戦うことは、「戦車道」とし一種のスポーツ、部活動の延長として扱われている。
戦車という異物を放り込んではいるが、その体裁はいわゆる学園モノ、部活モノと一緒であり、大枠で言えば日常モノと言えなくもない。
少なくとも深刻な戦闘が存在する非日常に登場人物達は身を置いていない。

 メカと美少女の組み合わせた作品は、「メカ」を美少女に絡ませるための理由を成立させるためにどうしても戦闘、バトルを必要とし、その為の敵と物語を用意する必要があった。
しかしこの思い込みを捨て、メカを戦闘や戦争とは無縁のスポーツやホビーとして捉え、人々の日常の中に普通に存在するものとして扱い世界を構築し、その世界の日常を描いて見せているのが、ガルパンであり武装神姫なのだ 。

メカ+美少女+日常

メカと美少女、その昭和から続く鉄板要素にゼロ年代で獲得した「日常」という新しい要素がここに加わった。
それはゼロ年代を経て、アニメが切り開いた新しい地平であり、まさしく最先端なのではないだろうか。



武装神姫 公式ホームページ|TBSテレビ
http://www.tbs.co.jp/anime/busou/index-j.html

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
http://girls-und-panzer.jp/

B009L169VSガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]
バンダイビジュアル 2012-12-21by G-Tools



B009A5R356武装神姫 1 [Blu-ray]
ポニーキャニオン 2012-12-26by G-Tools


と、ここまで書いといてなんだけど、うる星や天地無用みたいなのってどうなんだろうなー
あれも、メカ+美少女+日常といえなくもないような、うーん。

2012/11/02

最近のアニメ視聴状況とか雑感とか

夏アニメの感想とか、秋新作とか全然書いてなかったので、まとめて簡単に。

夏アニメで結局最後までちゃんと見たものは、「人類は衰退しました」「ココロコネクト」「DOGDAYS’」のみ。
じょしらく、ゆるゆり、織田信奈はそこそこ見ていた方なのだけれど。
最近は時間とモチベーションに左右されることが多くなって、録りだめてみなくなるパターンが多くなってしまって、いかんなあと思いつつ、同時にこれはそんなに熱心に見ることもないかな、と思えてしまう作品が多い。
そんな中でDOGDAYS’みたいに、視聴体力ゼロで見れる作品は見ているあいだは、楽しいんだけれど、見終わったとに速攻で存在を忘れてしまうのが難点ではあるかなあと。
反面「人類は衰退しました」「ココロコネクト」はお話の方で興味が持続して、毎週楽しみに見ることができたという点で、よかったと思う。

そんな感じで秋新作。

とりあえずイチオシは、「武装神姫」です、えー
武装神姫は見る前は、もう少しバトル中心の美少女メカものを想像してたら、お人形サイズの女の子視点での日常もので、まともにバトルする気なしで、ゆるく気軽の楽しめるという点でとても好み。女の子がお人形サイズという点を生かした演出やシュチュエーションの組立も案外しっかりしている点も地味に評価できる。(ただこれも、視聴体力ゼロで観れるという評価基準で優秀ということになってしまうのなあ。)
次点で「中二病でも恋がしたい」
六花が思いの他かわいいです。性愛の対象というより、自分の娘がこんな痛い言動してたら「うんうん」と生温かい目で見つつ頭を撫で回したくなるような、そんな可愛さ。

その他箇条書きで

・ジャイロゼッター
変形シーンが絶望的に省略されててがっかり、とか、色々100パー満足とはいかないけれど、勇者シリーズに関わってた高松監督がやっているだけに、その頃のテイストがあって、最近のキッズ系のしかもロボットものという意味では十分楽しめるので期待したいかなと。

・アイカツ
奇をてらわない王道なアイドルものという印象、「努力」が割と前面に出ていてるのも好印象。

・ガールズパンツアー
女の子と戦車を楽しむための(以下略)な、ゆるい世界構築で難しく考えずに見れるのがいい

マギは前回の感想で書いてるので割愛。
ヨルムンガンドは一期に続いて面白い。

BTOOOM、ロボティクスノーツ、リトルバスターズ、評価保留しつつ、継続で見ると思われる。
となりの怪物くんは、一話は良かったけれど、その後持続するか怪しい。
注目度高そうなところでは、K、サイコパスは一話ですでに挫折気味
新世界よりはまだ視聴意欲残っているけれど、これこそ視聴体力、集中力、理解力を総動員しないと見るのが、きつくて、録画ためて終わりそうな予感。
その他、一応一話はチェックしたけれど、多分最後まで見ないかなーという感じ。

夏に比べると、初動段階で、視聴意欲が継続しそうな作品が多いかなあと。
あとはそれがどこまでもつかなんだけれど。

参考:
2012年秋季開始の新作アニメ一覧 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20120901-anime-2012autumn/