2011/03/30

「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」のことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!

なんだかんだで、全話観てしまったので感想

実のところ1話を見た時点では、ありがちな、ちょいエロのドタバタラブコメくらいの印象しか持てなくて、特に好みのタイプの作品でもないし、見ても見なくてもいいかなあとスルーするはずでした。

ところが、冬期の新作の感想を友人たちと話してた時に、「お兄ちゃんのことなんか~」を推す声が高く、正直なところ「えー」とか思ってたのですが、付き合いでなんとなくその後数話見続けることになったのが転落への第一歩でした。


回を重ねるごとに、ちょっとずつ面白さが分かってきて、決定的だったのは、AGE探検隊がアキバに行く第7話
自らの性癖の違いで諍いを起こし、ケンカ別れするも最期は性癖を超えて友情を取り戻すという、馬鹿らしくも熱い青春ストーリーに目頭が熱くなりました(嘘ですけど)
AGE探検隊メンバーの言動、振る舞いを見ていて、エロい事に無駄に熱くなっったり、夜通し語り合ったり言い争ったりしていた、学生時代の自分自身や友人たちの事を思い出してしまって、もう懐かしいやら愛おしいやら、他人事と思えなくなってしまいましたw

7話を見た後、よくよくこの作品の事を見直していくと、AGE探検隊のみならず、メインキャラに一人としてまともな人間がいない、ヒロイン達女の子のキャラすら、ストーカーやら腐女子やらで、変態しか出てこないことに気付く。
そうか、この作品は、男女とわず、変態をイキイキと生暖かい目線で描いた作品なのだ、とようやく理解できた。
それまで、ドタバタラブコメの亜種くらいにしか思って観ていなかった本作だったけれど、そう気づいたことで、自分の中で評価が180度変わったのでした。

強豪ひしめく今期のシリーズの中で、ほんとうの意味で大穴、ダークホースと呼べる作品でした。